一人暮らしで肉の小分け冷凍が面倒な人へ。調理師が、小分けせずに済ませる3つの方法を紹介します

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こんにちは。
大阪で一人暮らしをしている、調理師でFPのとまきちです٩( ᐛ )و

安い大きいパックの肉を買って、帰ってから小分けして冷凍する。
正しいやり方だと分かっていても、疲れて帰った日に袋やラップを広げる気にはなれません。
結局そのまま冷凍室に入れたりして、次に使うときに困ってしまう。
私もやったことがあります。

この記事では、小分け冷凍を「やらずに済ませる」方法を3つ書きました。
どれも、ラップも保存容器もいりません。
それでも毎回肉が余るときは、冷凍のしかたではなく、買う量のほうに原因があります。
そこも最後に書きました。

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目次

結論 小分け冷凍は、全部の肉でやらなくていい

小分け冷凍をやらずに済ませる3つの方法。分かれた状態で買う、折れるように冷凍、解凍のいらない形で持つ
やり方どんな人に向くか値段への影響
① 小分けされた状態で買う帰ってから作業したくない人100gあたりは高くなります
② 小分けしない冷凍のしかた大きいパックの安さは欲しい人変わりません(作業は1分ほど)
③ 解凍のいらない形で持つ解凍を待てない、忘れる人変わりません

どれか1つでかまいません。
全部やろうとすると、それこそ続かなくなります。

続かないのは、意志ではなく作業量の問題です

小分け冷凍が続かない人を見ていると、やる気がないわけではありません。
買い物から帰ったあとに、もう15分の作業を足せるかどうかという話です。

ラップを切って、1回分ずつ包んで、袋に入れて、日付を書いて、冷凍室の場所を空ける。
文字にすると短いのですが、立ったまま手を汚してやる作業です。
週に何度もあると、どこかで途切れます。

一人暮らしだと、ここに事情が重なります。

  • 帰宅時間が遅く、そのあとに夕食も作る
  • 冷凍室が小さく、小分けしたものを並べる場所がない
  • 1回に使う量が100g前後と少ないので、分ける数が多くなる
続かない理由向いている方法
帰ってからもう15分の作業ができない① 分かれた状態で買う
冷凍室が小さく、並べる場所がない② 袋のまま平らに冷凍する
1回に使う量が少なく、分ける数が多い② 線を付けて折って使う
解凍を待てない、移し忘れる③ 凍ったまま調理する

作業を増やすのではなく、作業そのものを減らすほうが現実的です。

① 小分けされた状態で買う

いちばん簡単なのは、最初から分かれているものを買うことです。

少量パックを選ぶ

100gから150gくらいの小さいパックです。
100gあたりの値段は上がりますが、家に帰ってからの作業はゼロになります。

ただし、いつも選べるとはかぎりません。
私がこの記事のために買いに行った日は、豚こま切れは大きいパックしか置いていませんでした。
少量パックは、店や時間帯によって並んでいないことがあります。
だから、このあとの②と③も知っておくと困りません。

バラ凍結の冷凍肉を使う

冷凍売り場にある、1枚ずつ、あるいはパラパラの状態で凍らせてある肉です。
袋から必要な分だけ出して、残りは冷凍室に戻せます。
小分けの手間がいらないうえ、家庭の冷凍室で凍らせるより早く凍らせてあるので、味の落ち方も小さくてすみます。

精肉店で、使う分だけ買う

対面のお肉屋さんなら、「豚こまを200gだけ」と頼めます。
スーパーのパックのように、量を選べないということがありません。
少し高くても、捨てる量がゼロになるなら、結果的に安くつくこともあります。

② 小分けしない冷凍のしかた

大きいパックの安さは欲しい、でも1回分ずつ包むのは面倒。
そういうときは、分けずに、割れるようにして冷凍します。

ポリ袋に入れて平らに広げた豚こま切れ
袋に全部入れて、平らに広げます。ラップは使いません
  1. ポリ袋に肉を全部入れる
  2. 袋の上から手で押して、平らに広げる(厚みは1cmから1.5cmくらい)
  3. 袋の上から菜箸を押し当てて、1回分ずつの線を付ける
  4. 空気を抜いて口を閉じ、平らなまま冷凍する

使うときは、線のところで手で折るだけです。
ラップは使いません。洗いものも増えません。
慣れれば1分ほどで終わります。

袋の上から菜箸を押し当てて線を付けているところ
袋の上から菜箸を押し当てて、1回分ずつの線を付けます

薄く平らにしておく理由は、手間だけではありません。
薄いほど早く凍り、早く解けます。
凍るのが遅いほど肉の中の氷の粒が大きくなり、解けたときに水分(ドリップ)が出やすくなります。
味を落とさないという意味でも、平らにするのは理にかなっています。

線を付けて凍らせた豚こま切れの袋2つ
凍らせたところ。線がそのまま残っています
📗 ひき肉で実際にやったときの写真は、こちらの記事に載せています。
▶ ひき肉の再冷凍は大丈夫?3つの場面に分けて調理師が答えました

③ 解凍のいらない形で持つ

小分けよりも面倒なのが、解凍です。
朝に冷蔵庫へ移すのを忘れ、夕方に慌てて常温に出す。ここが失敗の入口になります。

凍ったまま調理する

米国農務省は、凍ったまま加熱してもかまわないとしています。
その場合、加熱時間は解凍した肉の1.5倍ほどが目安です。

凍ったままの豚こま切れをフライパンに入れたところ
凍ったままフライパンへ。加熱時間は1.5倍が目安です

②の方法で薄く凍らせておけば、折って、そのまま鍋やフライパンに入れられます。
カレー、豚汁、野菜炒め、鍋物。一人分の料理は、ほとんどこれで足ります。

凍った豚こま切れを線のところで折って取り出しているところ
線のところで折れば、1回分だけ取り出せます
凍ったまま調理しないほうがいいもの
とんかつ用の厚い豚肉や、かたまり肉です。
表面が焦げても中心が生のまま残ります。
とくに豚肉は中心部までの加熱が必要なので、厚いものは解凍してから調理してください。

味を付けてから冷凍する

しょうが焼きのたれ、塩こうじ、焼肉のたれ。
買ってきた日に袋の中で肉と合わせて、そのまま平らに冷凍します。
作業は②とほとんど変わりませんが、解凍したあとに「何を作るか」を考えなくてよくなります。

料理でいちばん重くなるのは、手を動かすことより、決めることです。
味まで決めて冷凍しておくと、疲れた日でも手が動きます。

📗 解凍のしかたを4つ比べた記事です。冷蔵庫6時間・氷水30分・流水15分の実測が載っています。
▶ 一人暮らしに向く鶏肉の解凍方法は? 冷蔵庫6時間・氷水30分・流水15分を調理師FPが実測しました

それでも毎回残るなら、買う量が生活に合っていないかも

ここまでの3つを試しても肉が残る場合、原因は冷凍のしかたではありません。
自炊する回数より、多い量を買っています。

私がこの記事のために買ったのは、豚こま切れの大きいパックです。
正味280gで税込295円、100gあたり98円でした。
一人分の100gで分けると3回分です。平日に自炊するのが週に2回なら、使い切るのに10日ほどかかります。
その間に「そろそろ食べないと」が始まり、結局どこかで捨てることになります。

安いかどうかは、使い切ったときに決まります

「大きいパックのほうが100gあたりは安いから」と選ぶ方は多いと思います。
そこを、実際の値段で見てみます。

さきほどの大パックは、正味280gで税込295円。100gあたり98円でした。
ここから、100gを1回捨てたとします。すると、残り180gに295円払ったことになります。
100gあたりに直すと約164円。1回捨てるだけで、100gあたりの値段が1.7倍近くになる計算です。

安く買えたかどうかは、レジを通った時点では決まりません。
使い切ったときに決まります。

FP試験でも家計を考えるときは、単価ではなく「実際に使った分でいくらか」で見ます。
使い切れなかった分まで含めて計算すると、安い大パックが高くつくことがあります。

料理ができない時をそうていしておく

買う量を減らすと、当然ですが「肉のない日」ができます。
その日に何もないと、けっきょく買い足すか、コンビニに行くことになります。

なので、肉とは別に、そのまま食べられるものを冷凍室に置いておくと楽です。

  • 冷凍うどん、冷凍ごはん(卵や納豆を足せば1食になります)
  • レトルトのカレーや丼の具
  • 冷凍のおかず(宅食の1食セットなど)

私が実際に頼んで試したのは、最後の冷凍のおかずです。
1食487円で、袋のまま電子レンジで温めるだけでした。
値段や冷凍室への入り方は、こちらに実測しています。

手間は減らしても、これだけは省けません

ここまで、手間を減らす方法を書いてきました。
ただ、食中毒を防ぐための3つだけは、減らすことができません。
どれも手間のかからないことなので、ここだけ覚えてください。

守ること中身
買った日のうちに冷凍する冷蔵のまま2日3日置いてから冷凍しない
常温に出しっぱなしにしない2時間を超えたら、においに関係なく捨てる
再冷凍は半解凍まで中心が凍っているうちなら戻せる。完全に解けたら火を通してから冷凍する
📗 豚肉と牛肉で違うのは、解凍したあとの火の通し方です。
▶ 豚肉・牛肉の再冷凍は大丈夫?鶏肉との違いを調理師が説明します

よくある質問

小分けは、1袋何グラムにすればいいですか

一人分なら100gが目安です。
薄切り肉なら2枚から3枚、ひき肉ならハンバーグ1個分くらいです。
迷ったら100gで分けておくと、レシピの分量とも合わせやすくなります。

ラップを使わないと、冷凍焼けしませんか

冷凍焼けは、肉の表面から水分が抜けて起こります。
大事なのはラップかどうかではなく、空気に触れさせないことです。
袋の空気をしっかり抜いて閉じれば、ラップなしでも問題ありません。
袋を水に沈めると、水圧で空気が抜けて閉じやすくなります。

冷凍した肉の半分だけ使っても大丈夫ですか

平らに冷凍して線を付けてあれば、折って半分だけ使えます。
残りは凍ったままなので、何も問題ありません。
気をつけるのは、かたまりを半解凍にして半分だけ切り、残りを戻す場合です。
中心が凍っているうちなら戻せます。
完全に解けていたら、その日に火を通してください。

冷凍した肉は、いつまで食べられますか

農林水産省によると、市販の冷凍食品でも、家庭の冷凍室では2〜3か月で食べきるのが目安とされています。
扉の開け閉めで温度が上がり下がりするためです。
家庭で凍らせた生の肉は、それより短いつもりでいてください。

まとめ 続けられる方法で進めよう

  • 小分け冷凍は、全部の肉でやらなくていい
  • 買う段階で分かれているものを選べば、家での作業はゼロになる
  • 大きいパックは、袋の上から線を付けて平らに冷凍すれば、折って使える
  • 薄く凍らせておけば、凍ったまま調理できる(加熱時間は1.5倍が目安)
  • それでも残るなら、自炊する回数に対して買う量が多い
  • 守ってほしいのは、買った日のうちに冷凍する・常温に出しっぱなしにしない・再冷凍は半解凍まで、の3つ

料理の本に書いてあるやり方が続かないのは、その人の生活に合っていないだけです。
続けられる形を1つ選んで、それだけやれば十分だと思います。

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