✔ホームセンターにトマト苗を買いに行ったけど、どの苗を選んだらいいか分からない。
✔葉の色が薄いトマト苗があったけど、濃いのとどっちがいい?
✔トマトは花が咲いてから植えた方が良いって聞いたけどどうして?
<プロフィール>
トマト農家になって約10年
認定農業者 調理師
2015年 飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞(最優秀賞)
2023年から野菜加工事業を開始(野菜加工 とまきち)
当サイトでは農業で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法などの悩みをどう解決してきたかを書いています。
2024年1月5日時点
トマトの苗はどんな苗を選んだらいいの?
トマトの苗をホームセンターへ買いに行ったけれど、苗が沢山あってどの苗が良い苗か分からない(;^ω^)
どうせ買うなら、沢山実が生って、育てやすく、病気になりにくい苗が欲しい!!
今回はトマト農家が「良いトマト苗」の選び方を紹介します。
これが「良いトマト苗」!その条件は5つ
良い苗の条件は5つです。
1.葉の色が濃い。
2.苗が徒長(長くなること)せず、節間が短いこと。
3.蕾が開いているか、花が1~2咲いている。
4.子葉がついている。
5.ポットは大きい方がおススメ。
それでは一つずつ説明していきます。
葉の色が濃い
写真の左側と右側のトマト苗を見て下さい。
左は葉が濃く、右は薄いのが分かると思います。
右側のトマトの葉薄いのは、肥料が切れたから。
肥料が切れた苗を植えると、根が張りにくく、収穫が遅れたり、実の付く量が少なくなったりします。
苗が徒長(長くなること)せず、節間が短いこと。
続いては、「徒長苗」でないこと。
長い苗は水が多い環境にあったり、1つ目と同じで肥料が切れてくることが原因です。
水が多い環境で育つと、暑い夏の時期に萎れやすくなり、萎れると回復するまでに時間がかかります。
徒長苗なので、節間も長くなっています。
良い苗は節間が短く、詰まっている感じ。
見た目的には小柄でずんぐりしています。
蕾が開いているか、花が1~2咲いている。
3つ目の条件は「蕾が開いているか、花が1~2咲いている」こと。
写真のように蕾が割れ、花が咲きそうです。
ポットの大きさにもよりますが、蕾が開いているか、花が1~2咲いているのを目安にすると良いと思います。
花が咲き過ぎるのも良くありません。
花が咲き過ぎると、実を作る方向にエネルギーが使われてしまい、成長するエネルギーが不足します。
実を作るエネルギーと成長するエネルギーのバランスを取ることがトマト作りでは大切です。
蕾が開いていない場合、少し育てて花が咲くのを待ちましょう。
なぜ、花が少し咲いてから植えるのかと言うと、「樹ボケ」にさせないためです。
写真のトマトは「樹ボケ」のトマトです。
樹だけがどんどん大きく成長します。
実を作るエネルギーではなく、成長する方向だけにエネルギーが偏り過ぎるとこのようになります。
花は咲くのですが、実が全然生りません。
このようなトマトの樹にさせない為にも、花は少し咲いてから植えるようにしましょう。
子葉がついている
4つ目は「子葉がついている」ことです。
子葉はトマトの双葉。
一番始めに出来た葉になります。
ということは、一番古い葉とも言えますね。
この子葉は、寒かったり、暑かったり、トマトが大きなストレスを感じた時に葉の栄養を利用して生き延びようとします。
なので、双葉があるトマト苗は適した環境下で育った証拠。
逆に双葉が無いトマト苗は、成長過程のどこかで子葉の栄養を使わなければならない、環境に居たことが分かります。
あまりにもストレスがかかると、初めの方に出来るトマトが奇形になったり、成長が遅れたりするので、双葉の付いているトマト苗を買いましょう。
ポットは大きい方がおススメ
最後の条件、5つ目は「ポットの大きさ」です。
使った後のポットでごめんんさい🙇
ホームセンターで売られているのは9cm~10㎝が多いでしょうか。
自分の農園では13.5㎝と15㎝を使っています。
ポットが大きいほど、根が沢山張っているので、植えた後に根が伸びやすく、健康的で育てやすいトマトになります。
ポットの大きさで迷ったら、大き目のポットをおススメします(^^♪
まとめ
トマトの苗はどんな苗を選んだらいいの?
⇒トマト苗を買いに行ったけどどんな苗を買ったらいいか分からなかった。教えて欲しい!
これが「良いトマト苗」!その条件は5つ
⇒1.葉の色が濃い。
2.苗が徒長せず、節間が短いこと。
3.蕾が開いているか、花が1~2咲いている。
4.子葉が付いている。
5.ポットは大きい方がおススメ。
葉の色が濃い
⇒肥料が切れていると、成長が遅れる。
苗が徒長(長くなること)せず、節間が短いこと。
⇒水をもらい過ぎると、苗は萎れやすい。
蕾が開いているか、花が1~2咲いている。
⇒樹ボケを防ぐ為に、花が咲いてから植える。
子葉がついている
⇒過度なストレスを受けていると、成長が遅れたり、初めのトマトが奇形果になる。
ポットは大きい方がおススメ
⇒大きいポットの方が根が沢山張っているので、健康的なトマトになり育てやすい。
良いトマト苗を植えることで、苗が健康的に育ち、病気にもなりにくくなります。
トマト苗には接木苗もあるので、土壌の病気が気になる方、連作を考えている方は接木苗の購入も考えて見て下さい。
後述する関連記事に接木苗についても書いています。
良かったら覗いて見て下さい。
今回の記事がトマトの苗選びの参考に少しでもなれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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