知らないと損!?トマトの摘む(つむ)作業3選! 摘蕾、摘果、摘葉作業について

トマトの摘む作業 アイキャッチ

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この記事はこんな疑問を解決します

✔「摘蕾」って何?
✔どうやってする作業なの?

他にも摘んだ方が良い場所はあるの?

この記事を書いた人

とまきち

<プロフィール>

トマト農家になって約10年

認定農業者 調理師

2015年 飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞(最優秀賞)

2023年から野菜加工事業を開始(野菜加工 とまきち)

当サイトでは農業で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法などの悩みをどう解決してきたかを書いています。

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目次

摘蕾(てきらい)について


摘蕾は、つぼみを摘むと書いて摘蕾」です。

トマトの花は大体5つくらい咲くことが多いと思います。
ですが、5つ以上咲くこともしばしば。
この全てを玉にしてしまうと、樹に負担がかかり、次に良い花が咲かなくなってしまいます。
なので、蕾のうちに数を調整します。
それが摘蕾
です。

トマトの花

写真のように花が多すぎる場合は5つくらいになる様に蕾を花が咲く前に取ってしまいます。


花が咲くにもエネルギーを使うので、咲く前に取るのがポイントです。

まだ咲いていない蕾の状態

手で蕾の柄ごと取りました。
これで樹への負担を減らすことが出来ます。

蕾を柄ごと手で取る

摘果について

次は「摘果」です。
摘果は一度ブログに書いたことがあるので、詳しく知りたい方はしたのボタンから見ることが出来ます。

摘果の主な目的は摘雷と同じで、トマトの量を調整して、樹の負担を減らすことですが、他にも摘果する時があります。
それは、虫に刺されたトマトと、整理障害による障害果がある場合です。

これはアザミウマ類による虫刺されです。


大きくなると刺した後が点になったり、水膨れが出来てしまいます。
食べる分にはなんともありませんが、出荷の基準は下がり、酷いものは出荷できません。
なので、あまりに虫刺されが酷い場合は玉を取ってしまいます。


家庭菜園など、家で食べる場合は見た目が悪いだけで食べることは出来るので、そのままでも大丈夫です(*‘∀‘)

アザミウマ類による虫刺され

こちらのトマトは下の辺りが黒くなっているのが分るでしょうか?


これは「尻腐れ病」と呼ばれる整理障害の一つです。
病となっていますが、他のトマトに広がるわけではありません。
水分不足などが原因で、カルシム不足やホウ素不足となり、果実の下辺りが傷んできます。
このトマトも傷んだところを取ってしまえば食べることが出来ます。

トマトの尻腐れ病果

実はカルシウムが少ないトマトは甘味を強く感じるので、尻腐れ病のトマトの方が美味しく感じるかもしれません。
商品として出荷はできないのでこのような果実は見つけ次第摘果します。

摘葉について

3つ目は「摘葉」です。

トマトは玉が大きくなってくるとそちらに栄養が取られ、葉の先が枯れてくることがあります。


これは葉先枯れと言って、カリウムが欠乏すると出る症状です。
葉面散布やカリが多い肥料を使うなど対策はあります。ですが自分が試した結果は、どれもあまり効果がありませんでした(;´・ω・)
このままにしておくと、枯れた葉の先から病気になってしまうので、枯れた葉の先を取るようにします。

枯れ始めた葉先

枯れた葉先の部分だけを手で取ります。
この作業をやっておくと、病気を抑えることが出来ます。

手で切り取った枯れた葉先

まとめ

摘蕾(てきらい)について
⇒花が咲く前に蕾を取って、トマトの量を調整することで、余分なエネルギーを使うことを防ぐ。

摘果について
虫刺されや、病害果を取ることにより、余分なエネルギーを使うことを防ぐ

摘葉について
病気の原因となる箇所を直接排除することで、病気を防ぐ。

今回はトマトに関する「摘む」という作業について3つ紹介して見ました。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
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