サツマイモ🍠　カボチャみたいなサツマイモ！？農家が実際に「ハロウィンスイート」を育てて見た

2023年4月17日2024年1月6日

この記事はこんな疑問を解決します

✔ハロウィンスイートってどんなサツマイモ？
✔どんな感じで育って行くの？
✔実際にどれくらい収穫量があったの？

この記事を書いた人

とまきち

＜プロフィール＞

トマト農家になって約10年

認定農業者　調理師

2015年　飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞（最優秀賞）

2023年から野菜加工事業を開始（野菜加工　とまきち）

当サイトでは農業で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法などの悩みをどう解決してきたかを書いています。

2024年1月5日時点

サツマイモ「ハロウィンスウィート」の特徴

百聞は一見に如かずということで、掘り出したハロウィンスウィートを切ってみました。

皮はよく見るサツマイモの紫色ですが、中は見てわかる通り、オレンジ色をしています。

このサツマイモは「三好アグリテック株式会社」さんが品種登録したサツマイモです。

ハロウィンスウィートについては「三好アグリテック株式会社」さんのホームページを参考に説明していきます。

「参考ページはこちらハロウィンスウィートって？ | 三好アグリテック株式会社 (miyoshi-agri.co.jp)」

ハロウィンスウィートは通常のサツマイモの100倍ものβカロテンが含まれていて、そのβカロテンがオレンジ色の要因となっています。
加熱するとさらに濃さは増し、淡いオレンジ色から、濃いオレンジ色になります。
早掘りして、ハロウィンの時期に味わえるので「ハロウィンスウィート」と命名。
βカロテンには抗酸化作用があり、美肌、免疫力向上に効果があるそうです。

育つ過程を見てみよう

ここからは自分が記録したハロウィンスウィートが育つ様子を見て見ようと思います。

記録によると苗が届いたのが５月の１４日。

届いた日に用意しておいた畝に植え付けました。

植え付けから約1ヶ月。
６月12日の様子。

電気柵を設置中にチラッと見えています。
ちゃんと根が伸びたようで葉の枚数も増えていました。
（電気柵の設置について知りたい方は下のボタンから見ることが出来ます。）

電気柵の設置について①

電気柵の設置について②

こちらも同じ6月17日の様子。

こちらの方が大きくなっているのが分かりますね(´▽｀*)

7月1日の様子。

全体の写真になりますが、夏の太陽を浴びてすくすく育っておりました。

7月25日の様子。

かなり茂ってきました。
本業のトマトが忙しく、ほぼ放任状態で、草がすごいです(；ﾟДﾟ)

ここから一気に飛んでしまいましたが、9月下旬の様子です。

定植から約4ヶ月。

トマトの仕事との兼ね合いを考え、収穫作業に入ることにしました。

収獲作業と収穫量について

まず、サツマイモのツルを切り、マルチを外します。

このツルを切って掘りやすいようにする作業が思っていたよりしんどくて、大変でした。
その後はサツマイモを傷付けないように畝の端から少しずつ掘り上げます。

掘り上げたハロウィンスウィートです。

外側からは見るには普通のサツマイモと変わらないですね。

さて、どれくらい収穫できたのか、全国平均と比べて見ようと思います。(ー_ー)!!

「令和3年産かんしょの作付面積及び収穫量：農林水産省 (maff.go.jp)」によると、令和３年、全国の10ａ当たり収量は2,070㎏なので、1㎡当たりでは約2㎏です。
農園のサツマイモは畝幅が80cm、畝の長さは18m、面積は14.4㎡なので、28.8㎏の収量が見込めるはずです。
実際の収量は50㎏ほどあり、そのうち商品価値がありそうなのが35㎏ほどあったので、大体平均程度は収穫できたのではないでしょうか。

ちなみに、長芋かと思うくらい細長いのも収穫できましたΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！