サツマイモ🍠　ホクホクのサツマイモと言えばコレ！農家が実際に「金時」を育てて見た

2023年4月19日2024年1月6日

この記事はこんな疑問を解決します

✔「金時」ってどんなサツマイモ？特徴は？
✔植え付けからひと月経つとどんな状態なの？
✔実際にどれくらい収穫量があったの？

この記事を書いた人

とまきち

＜プロフィール＞

トマト農家になって約10年

認定農業者　調理師

2015年　飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞（最優秀賞）

2023年から野菜加工事業を開始（野菜加工　とまきち）

当サイトでは農業で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法などの悩みをどう解決してきたかを書いています。

2024年1月5日時点

はじめに

今回は2022年に育てて見たサツマイモ「金時」について、書いていきます。

サツマイモ「金時」の特徴

「金時」については「農林水産省の品種登録データ」と「野菜情報サイト　野菜ナビ」さんのホームページを参考に説明していきます。

参考ページはこちら「品種登録迅速化総合電子化システム (maff.go.jp)」
「鳴門金時　なると金時　なるときんとき　里むすめ　｜さつまいも　サツマイモ　甘藷　品種の特徴　食べ方　選び方 (yasainavi.com)」

農林水産省の品種登録データを見ると、このサツマイモは「平野重一」さんが品種登録したサツマイモです。

「金時」は、ホクホクして、甘く、焼き芋にすると美味しいようです。
自分は鳴門金時という商品名で苗を買ったのですが、「なると金時」というのは徳島県で育てられた金時にのみ付けられる商品名だそうで、「高系14号」という品種の系統を選抜したもの。

品種の登録データにも「なると金時」という品種は無かったので、広い意味の「金時」の1つなのでしょうか？
ということで、今回は「金時」という表記にしています。

皮色は赤紫色ですが、前回紹介した「べにはるか」より色が淡いです。

火を通す前の中の色は黄白色で、「べにはるか」と良く似ています。

「べにはるか」については下のボタンから見ることが出来ます。

サツマイモ　
べにはるかについて

育つ過程を見てみよう

ここからは自分が記録した「金時」が育つ様子を見て見ようと思います。

苗を買ったときのメール記録によると苗の植え付けは5月の22日頃。
すみません前回同様、植え付けの写真がありませんでした(;´･ω･)

先日紹介したシルクスイートと同じ時期になります。
植え付け直ぐの様子を見たい方は下のボタンから見ることが出来ます。

サツマイモ
シルクスイートについて

６月１７日。

植え付けから約ひと月くらい。

届いた苗が他の品種の苗より大きかったことを覚えています。
なので、深めに植えたのですが、植穴からびよ～んと飛び出しているように見えますね(;^ω^)

ここからは、前回と同じ写真になりますので、前回見ていただいた方は収穫の所まで飛ばしてください<(_ _)>

畑の全体的な写真になりますが、植えてから約1ヵ月と10日。

７月１日の写真です。
暑くなってきたからか一気に大きくなってきました。

こちらも畑全体写真です。

7月25日。

定植後、約２ヶ月。

畑全体がツルで覆われるくらい育ってきました。
ちなみに去年はイノシシ🐗に全部食べられたので、電気柵を設置しました。

電気柵の設置については下のボタンから見ることが出来ます。

電気柵の設置について①

電気柵の設置について②

一気に飛びまして、10月5日。

８月、９月中は本業のトマトが忙しく、「金時」の写真が撮れませんでした(;^ω^)

植え付けから約4ヵ月ですね。

その間はほぼ放任状態。
草がボーボーです(；ﾟДﾟ)！

収獲作業と収穫量について

栽培期間は約4ヵ月と2週間。

それでは、収穫作業に入ります。

まず、サツマイモのツルを切り、マルチを外します。
このツルを切って掘りやすいようにする作業が思っていたよりしんどくて、大変でした。

その後はサツマイモを傷付けないように畝の端から少しずつ掘り上げます。

土から姿を現した「金時」さん。

植えた場所にもよると思いますが、「べにはるか」と比べるとごつごつしているのが多く、表面もセンチュウに攻撃されたのか傷のような跡があるものが目立った気がします。
ですが、大きさや収獲出来た量はまずまずだったのではないでしょうか？

ということで、収穫量を見て見ましょう(^O^)／

では、どれくらい収穫できたのか、全国平均と比べて見ようと思います。(ー_ー)!!

「令和3年産かんしょの作付面積及び収穫量：農林水産省 (maff.go.jp)」によると、令和３年、全国の10ａ当たり収量は2,070㎏なので、1㎡当たりでは約2㎏です。
農園のサツマイモは畝幅が80cm、畝の長さは18m、畝数は2本、面積は28.8㎡なので、57.6㎏の収量が見込めるはずです。
実際の収量は62.9㎏ほどあり、そのうち商品価値がありそうなのが58㎏ほど、大体平均くらいは収穫できました。