こんにちは。
大阪で一人暮らしをしている、調理師でFPのとまきちです٩( ᐛ )و
今回は食材宅配の話です。
FP試験でいうと「ライフプランニングと資金計画」の家計管理にあたる分野ですが、この記事は制度の話ではなく、毎日の夕飯の話として書きます。
このブログは節約について書いているので、食材宅配は真っ先に「贅沢」に分類されそうな気がします。
私も最初はそう思って計算を始めました。
でも、公式サイトの料金表と国の統計を突き合わせていくうちに、考えが変わりました。
自炊が続かない人にとっては、食材宅配のほうが安く済む場合があります。
この記事では、Oisix・らでぃっしゅぼーや・わんまいるの3社について、送料まで含めた実際の金額を出したうえで、どういう人が使うと得をするのかを書きます。
「自炊すれば安い」は、自炊が続く人にだけ成立します
まず、数字を1つ置かせてください。
総務省の家計調査によると、単身世帯の食料費は1か月あたり49,321円です(2025年平均)。
1日あたり約1,644円になります。
この数字を見て、どう思われたでしょうか。
私はこのブログで「食費を月3万円台に抑える方法」という記事を書いています。
ですが冷静に考えると、3万円台で回せている人は、平均よりかなり優秀な部類なんです。
平均は5万円近い。
つまり多くの一人暮らしの方は、「自炊すれば安い」と知っていながら、月5万円近く使っているということになります。
これは意志が弱いからではありません。
一人暮らしの自炊には、構造的に高くつく理由が3つあります。
・一人暮らしの食費を月3万円台に抑える方法、調理師FPが実践していること
一人暮らしの自炊が高くつく、3つの理由
① スーパーは、一人分では売っていません
これが最大の理由です。
調理師として長く食材を扱ってきて、いちばん強く感じている点でもあります。
スーパーの売り場は、家族向けの単位でできています。
キャベツは1玉、にんじんは3本入り、豚肉は300gパック、牛乳は1リットル。長ねぎは3本束です。
一人暮らしで週に2〜3回しか台所に立たない人が、キャベツ1玉を使い切れるでしょうか。
使い切れなかった食材は、単価が無限大になります。
捨てた瞬間、その買い物は全額が損失です。
環境省と農林水産省の推計では、令和6年度の家庭から出た食品ロスは全国で約224万トンでした。
人口で単純に割ると、1人あたり年間18kg前後になります。
「200円のキャベツを半分捨てた」は、家計簿には出てきません。
買った時点で200円と記録されて終わりです。
でも実際に食べられたのは100円分です。
この見えない部分が、一人暮らしの自炊にはずっとついて回ります。
・もう買わない!?一人暮らしで購入を「後悔した野菜」ランキング5選
② スーパーに行くと、余計なものを買います
買い物カゴに、予定になかったものが入った経験は誰にでもあると思います。
お菓子、新商品、半額シールの貼られた惣菜。
スーパーの売り場は、そういう買い方をしてもらうように設計されています。
食材を扱う側にいた人間として、これは断言できます。
週2回スーパーに行って、毎回500円ずつ予定外のものを買うと、月に4,000円です。
食材宅配は注文画面で完結するので、この部分が構造的に消えます。
③ 献立を考える時間は、無料ではありません
仕事を終えて、疲れて帰る途中に「今日何を作ろう」と考える。
これは思っている以上に消耗します。
そして疲れているときほど、考えるのをやめてコンビニに寄ります。
これで1食800円前後。冷蔵庫の中の食材は、また一日ぶん古くなります。
「自炊すれば安い」は正しいのですが、それは自炊が続けばの話です。
続かなかったときのコストまで含めて考えると、話は変わってきます。

食材宅配が売っているのは、安さではありません
ここが今回いちばん伝えたいところです。
食材宅配の値段だけを見ると、スーパーより高く見えます。
それは事実です。
でも、上の3つの問題を全部つぶしてくれます。
| 一人暮らしの自炊の問題 | 食材宅配だとどうなるか |
|---|---|
| 分量が多くて使い切れない | 1食分ずつ小分けで届くので、余りません |
| 買い物のついで買い | 売り場に行かないので、発生しません |
| 献立を考えるのがしんどい | 決まった状態で届きます |
| 疲れた日にコンビニに寄る | 冷凍庫に「すぐ食べられるもの」があります |
| 栄養が偏る | 主菜と副菜がセットで設計されています |
とくに最後の2つは、金額に出てきません。
でも「疲れた日の逃げ道」が冷凍庫にあるかどうかで、月の食費は数千円単位で変わります。
数字で確かめます わんまいるを使うといくらか
いちばん計算しやすいわんまいるで、実際の金額を出します。
健幸ディナーは主菜1品と副菜2品が5食分入ったセットです。
送料は本州・四国・九州が一律1,080円(税込)、北海道と沖縄は一律2,645円(税込)。
いくつ注文しても送料は変わりません。
| 買い方 | 商品代(税込) | 送料込み | 1食あたり |
|---|---|---|---|
| 都度購入(5食) | 6,780円 | 7,860円 | 約1,572円 |
| 定期・1週間分(5食) | 6,280円 | 7,360円 | 約1,472円 |
| 定期・2週間分(10食) | 12,560円 | 13,640円 | 約1,364円 |
1食1,364円。
これを「高い」と見るか「妥当」と見るかは、あなたが今その1食に何を食べているかで決まります。
| 疲れた日の夕食 | だいたいの金額 | 中身 |
|---|---|---|
| コンビニ弁当+サラダ | 700〜900円 | 主菜1品。野菜は自分で足す必要あり |
| 外食(定食屋) | 1,000〜1,300円 | 主菜+汁物。行き帰りの時間もかかる |
| デリバリー | 1,500〜2,000円 | 配達料と手数料が上乗せされます |
| わんまいる(定期2週間分) | 約1,364円 | 主菜1品+副菜2品。5食平均で塩分3.5g未満・糖質30g以下・400kcal以下 |
デリバリーより安く、外食とほぼ同じです。
そのうえで副菜が2品つき、栄養設計がされていて、家から出なくていい。
比べる相手が「自炊300円」なら高い。
比べる相手が「疲れた日に実際に選んでいるもの」なら、むしろ安いんです。
月の食費に、ちゃんと収まります
「でも毎日それだと、月4万円を超えるのでは」と思われるかもしれません。
計算してみます。
| 使い方 | 月の食数 | わんまいる代 | 残りの食費 |
|---|---|---|---|
| 週2〜3回の「作れない日」だけ | 10食 | 13,640円 | 35,681円 |
| 夕食のほぼ毎日 | 20食 | 27,280円 | 22,041円 |
※単身世帯の平均食料費49,321円(総務省家計調査・2025年平均)から引いた金額です。
夕食をほぼ毎日わんまいるにしても、朝食と昼食に月22,041円が残ります。
1日あたり約730円。
朝をパンとコーヒー、昼を社食やお弁当にするなら、じゅうぶん収まる金額です。
つまり平均的な一人暮らしの食費の範囲内で、夕食を全部「主菜+副菜2品」に置き換えられるということになります。
私はこの計算をして、食材宅配に対する見方が変わりました。

定期のほうが、都度購入より安くなります
ここは知らない方が多いと思うので、はっきり書きます。
同じ10食をそろえるのに、買い方でこれだけ差が出ます。
| 10食そろえる方法 | 合計 | 送料の回数 |
|---|---|---|
| 都度購入で5食を2回 | 15,720円 | 2回(2,160円) |
| 定期1週間コースを2回 | 14,720円 | 2回(2,160円) |
| 定期2週間コースを1回 | 13,640円 | 1回(1,080円) |
都度購入と定期2週間コースの差は、2,080円。率にすると13%です。
理由は2つあります。定期のほうが商品代そのものが安いことと、まとめて届くので送料が1回で済むことです。
わんまいるの送料は金額に関係なく一律なので、1回にまとめるほど1食あたりの送料が薄まります。
「まずは1回だけ試してから」という気持ちはよく分かります。
ただ金額だけで言えば、試し買いのほうが割高だということは知っておいてください。

それでも定期が不安な方へ 3つの安心材料
定期という言葉に身構える方は多いと思います。
私もそうでした。
調べたことを、そのまま書きます。
冷凍庫がいっぱいなら、届く日をずらせます
これがいちばん大きい安心材料です。
わんまいるの公式サイトには、「お届けする数量や配送頻度をお好みに設定したり冷凍庫のスペースに余裕がないときはお届を後ろ倒しに簡単に出来ます」と書かれています。
一人暮らしの冷凍室は50L前後です。
5食セットは主菜1袋+副菜2袋で15袋になるので、たまっていくと入りきりません。
そのときは次の配送を後ろにずらせばいいだけです。
使うペースに合わせて調整できるなら、定期のリスクはほとんどありません。
・ふるさと納税、一人暮らしは何を選ぶ?調理師FPが「食べきれる量」から逆算しました
配送の間隔を選べます
わんまいるの定期コースは「1週間に1回・1週間分」と「2週間に1回・2週間分」から選べます。
週2〜3回しか使わない見込みなら、2週間コースを選んだうえで、必要に応じて後ろ倒しにするのがいちばん無駄がありません。
1食あたりも2週間コースがいちばん安くなります。
味が心配なら、先に1回だけ買えます
わんまいるには1,980円のようなお試しセットはありませんが、5食セットを都度購入で1回だけ頼むことはできます。7定期に入らずに味を確かめられます。
Oisixとらでぃっしゅぼーやにはお試しセットがあり、こちらは1,980円(税込)・送料無料です。
どちらも公式サイトに「お試しセットを買っても定期は自動では始まらない」と明記されています。
3社の選び分け
ここまでわんまいるの数字で話を進めてきましたが、3社は目的が違います。
| あなたの状況 | 向いているのは | 理由 |
|---|---|---|
| そもそも作りたくない。帰りが遅い | わんまいる | 湯せんか流水解凍だけ。最短5分で主菜+副菜2品が並びます |
| 料理はできるが、献立を考えるのが面倒 | Oisix | カット済み食材とレシピが届きます。10〜20分で完成 |
| 自炊は好き。野菜の質を上げたい | らでぃっしゅぼーや | 有機・低農薬の野菜が素材で届きます |
ひとつ、比較記事にあまり書かれていないことを共有しておきます。
Oisixとらでぃっしゅぼーやは、同じ会社が運営しています。
オイシックス株式会社という会社で、大地を守る会も含めた3ブランドを展開しています。
同社は2026年7月1日に「オイシックス・ラ・大地株式会社」から社名を変えました。
ですので、この2つで迷っているなら「どちらの会社が信頼できるか」で考える意味はありません。
見るべきは届くのがキットか素材か、その一点です。
送料の条件は、3社で考え方が違います
| サービス | 送料無料の条件(税抜) | そうでない場合 |
|---|---|---|
| Oisix (本州・定期会員) | 6,500円以上 | 4,500円以上で300円/未満で600円 |
| らでぃっしゅぼーや (ヤマト宅急便) | 8,500円以上 | 6,500円以上で380円/4,500円以上で580円/未満で900円 |
| わんまいる | なし(一律) | 本州・四国・九州は1,080円/北海道・沖縄は2,645円 |
Oisixとらでぃっしゅぼーやは「1回にまとめて買うと無料」型です。
らでぃっしゅぼーやは関東・近畿・中京・北海道と仙台市の一部なら専用車が選べて、その場合は6,500円以上で無料になります。
注文しない週は送料もかかりません。
わんまいるは一律なので、まとめるほど得という単純な構造です。
ここでも2週間コースが有利になります。
申し込み先
作らない生活に切り替えるなら わんまいる
調理師として見て、いちばん感心したのは作り方です。
わんまいるは自社でセントラルキッチンを持たず、ホテルや百貨店に納品している専門の調理会社に委託しています。
惣菜の世界では、これはかなり手間もコストもかかるやり方です。
効率だけを考えるなら自社工場で大量生産したほうが安く上がります。
国産食材100%、合成保存料・合成着色料不使用。作りたてを一袋ずつ冷凍して届く方式です。
8週間で120種類のおかずが回るので、飽きにくい設計にもなっています。
献立から解放されたいなら Oisix
Oisixのミールキットは、カット済みの野菜と下処理済みの肉、それに調味料とレシピがセットになっています。
10〜20分で主菜と副菜ができます。
「包丁をほとんど使わずに、ちゃんとした料理が出る」という体験は、一度やってみないと分からない部分です。
まずは1,980円のおためしセットで確かめるのが確実です。
1回限りの購入で、定期購入ではないと公式に明記されています。
なおミールキットは2人前の商品が中心です。
1人前もありますが種類は限られます。
一人暮らしなら2人前を2食に分ける前提で考えてください。
野菜の質を上げたいなら らでぃっしゅぼーや
有機・低農薬の野菜が素材のまま届きます。
自炊が苦にならない方には、いちばん満足度が高い選択肢です。
おためしセットで感心したのは、調味料や加工品が一緒に入っている点です。ブイヨン3種、ピクルスの素、油揚げ、塩などが同梱されるので、野菜だけ届いて途方に暮れることがありません。
全額返金保証もついています。
正直に 向いていない方もいます
最後に、これだけは書いておきます。
すでに週5日以上自炊が続いていて、食費が月3万円台で回っている方は、無理に変える必要はありません。
その状態はかなり優秀です。食材宅配に切り替えると、金額はおそらく上がります。
食品、食材宅配が向いているのは、こういう方です。
- 自炊しようと食材を買うけれど、使い切れずに捨てることがある
- 週に何度かはコンビニ弁当か外食になっている
- 帰りが遅く、平日に料理をする気力が残っていない
- 食費が月4万円を超えているが、何に使ったかよく分からない
- 野菜をほとんど食べていない自覚がある
ひとつでも当てはまるなら、食材宅配は「贅沢」ではなく「立て直しの道具」になります。
まとめ
- 単身世帯の食料費は月49,321円が平均(総務省家計調査・2025年平均)。
3万円台で回せている人は平均より優秀な部類です - 一人暮らしの自炊が高くつくのは、スーパーが一人分で売っていないから。
使い切れなければ単価は跳ね上がります - 食材宅配が売っているのは安さではなく、使い切れる量・献立・買い物に行かなくていいこと
- わんまいるの定期2週間コースは1食約1,364円。
デリバリーより安く、外食とほぼ同じ価格帯です - 夕食をほぼ毎日置き換えても月27,280円。
平均食費の範囲に収まります - 定期は都度購入より13%安く、冷凍庫がいっぱいならお届けを後ろ倒しにできます
- すでに自炊が続いていて食費3万円台の方は、今のままで大丈夫です
節約というと、我慢して切り詰めることだと思われがちです。
でも本当の節約は、続かない方法をやめて、続く方法に変えることだと私は思っています。
自炊が続かないのは、あなたのせいではありません。
一人暮らしという条件に、スーパーの売り方が合っていないだけです。
※この記事は2026年8月時点の各社公式サイトおよび総務省・環境省の公表資料にもとづいています。価格・送料・セット内容は変更されることがありますので、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
▼ あわせて読みたい


コメント