こんにちは。
大阪で一人暮らしをしている、調理師でFPのとまきちです٩( ᐛ )و
仕事が連続して続くからと買い溜めしたら、冷凍室に入らなかった。
そういう経験はありませんか?
私はありますσ(^_^;)
しかもそれを「自分の整理が下手だから」だと思っていました。
実際に各社のスペックを調べたら、そうではありませんでした。
一人暮らし用の冷蔵庫の冷凍室は、カタログに書いてある数字より、3割ほど小さいのです。
この記事では、公式スペックの数字だけを使って、一人暮らしの冷凍室に本当は何がどれだけ入るのかを確かめました。
そのうえで、冷凍室が小さい人がまず何をすべきかを、調理師の目線で整理します。
▶ 鶏肉2kgを解凍して再冷凍しても大丈夫?調理師が安全な方法を正直に解説
冷凍室が足りないのは、買い方が下手だからではありません
まとめ買いは、食費を下げる基本です。
100gあたりの単価は確実に下がります。
ところが一人暮らしでは、その手が途中で止まります。
買った量が保存できないからです。
入りきらなかった分は、冷蔵室で数日持たせるか、無理に押し込んで扉が閉まらなくなるか、最後は捨てることになります。
これは意志や整理術の問題ではなく、単純に容量の問題です。
まず自分の冷凍室が何リットルなのかを、正確に知るところから始めます。
公称60Lの冷凍室に、実際に入るのは41Lです
冷蔵庫のスペック表には、容量が2種類書かれています。
「定格内容積」と「食品収納スペースの目安」です。
カタログや通販サイトの商品名に出てくる「156L」は前者、定格内容積です。
これは庫内の空間の大きさで、棚や仕切り、製氷皿などが占める分を差し引いていません。
実際に食品を置ける量は、後者の「食品収納スペースの目安」のほうです。
こちらはJIS C 9801-3:2015という規格の測定方式で算出されています。
パナソニックのパーソナル冷蔵庫3機種で、冷凍室の数字を並べます。
| 機種(全体容量) | 冷凍室の定格内容積 | 実際に入る量 | 差 |
|---|---|---|---|
| NR-B121J(122L) | 41L | 29L | −29% |
| NR-B14HW(138L) | 44L | 34L | −23% |
| NR-B16C1(156L) | 60L | 41L | −32% |
いずれもパナソニック公式の仕様ページに載っている数字です。
3機種とも、公称の2割から3割は使えません。
そして注目してほしいのは、122Lの機種と156Lの機種で、実際に入る量が29Lと41Lしか違わないことです。
全体では34L大きいのに、冷凍室で使えるようになるのは12Lだけ。
増えた分の多くは冷蔵室に回っています。
「大きい冷蔵庫を買えば冷凍室も大きくなる」とは限りません。
冷凍室の数字を個別に見る必要があります。

自分の冷凍室が「牛乳パック何本分」かを数えてください
リットルという単位は、冷凍室の中身を考えるときには実感が湧きません。
そこで基準を1つ決めます。1リットルの牛乳パックです。
日本乳業協会によると、1リットル牛乳パックの外寸は70mm×70mm×194mmで、掛け合わせると950.6mLになります。
つまり牛乳パック1本 ≒ 1Lと考えて、ほぼずれません。
先ほどの3機種を、牛乳パックに換算します。
| 実際に入る量 | 牛乳パック換算 | 形の違いを考えた現実的な目安 |
|---|---|---|
| 29L | 約30本 | 21〜24本ぶん |
| 34L | 約36本 | 25〜29本ぶん |
| 41L | 約43本 | 30〜34本ぶん |
右端の列は私の見積もりです。
牛乳パックのような直方体だけを隙間なく積めば換算どおりですが、実際の冷凍室には鶏肉のトレー、丸い保冷剤、アイスの箱、袋入りの冷凍野菜が混ざります。
形が違うものを詰めると必ず隙間ができるので、換算値の7〜8割で考えるのが現実的です。
冷凍室だけは、詰めた方が電気代が下がります
ここで、多くの人が逆に覚えている点を1つ。
資源エネルギー庁の省エネ性能カタログには、冷蔵庫の使い方として「ものを詰め込みすぎない」が挙げられています。
詰め込んだ場合と半分にした場合を比べると、年間で43.84kWh、金額にして約1,180円の差が出るとされています。
ただしこれは主に冷蔵室の話です。
冷凍室は逆で、隙間なく詰めた方が効率が良くなります。
日本経済新聞の記事で、三菱電機静岡製作所の担当者が「凍った食品同士が保冷剤の役目を果たすので、効率が良くなる」と説明しています。
つまり冷凍室について考えるべきなのは「空けておくこと」ではありません。
限られた空間に、何を入れるかです。
同じ体積を使うなら、使い切れるものを入れた方が得になります。
冷凍宅配弁当は、同じ10食でも体積が2.3倍違います
冷凍室が小さい人の選択肢として、冷凍の宅配弁当があります。
1食ずつ完結しているので、まとめ買いした肉のように「余った分をどうするか」で悩まずに済みます。
ただし、ここが調べていて一番驚いた点です。
同じ「冷凍弁当」でも、容器の大きさが会社によってまるで違います。
各社の公式FAQに載っている容器サイズから、1食あたりの体積を計算しました。
| 商品 | 容器サイズ | 1食の体積 | 10食ぶん |
|---|---|---|---|
| ワタミ いつでも二菜 | 12.0×12.0×3.0cm | 0.43L | 4.3L |
| ワタミ いつでも三菜 | 17.6×13.6×2.6cm | 0.62L | 6.2L |
| ワタミ いつでも五菜 | 16.2×22.5×2.6cm | 0.95L | 9.5L |
| ワタミ 満足ディッシュ | 17.8×13.3×4.5cm | 1.07L | 10.7L |
| ニチレイ パワーデリ | 18.9×16.8×4.2cm | 1.33L | 13.3L |
| ニチレイ 気くばり御膳 | 16.8×20.8×4.1cm | 1.43L | 14.3L |
ワタミの「いつでも三菜」とニチレイの「気くばり御膳」を比べると、1食あたりの体積は2.3倍違います。
厚みが2.6cmと4.1cmで1.6倍、底の面積が239cm²と349cm²で1.5倍、掛け合わせて2.3倍です。

実際に入る量が29Lの冷凍室で考えると、こうなります。
| 10食を入れると | 29Lの冷凍室に占める割合 | 積んだときの高さ |
|---|---|---|
| ワタミ いつでも三菜 | 約21% | 26cm |
| ニチレイ 気くばり御膳 | 約49% | 41cm |
ニチレイを10食まとめて頼むと、小さめの冷凍室の半分が埋まります。
しかも積み上げた高さは41cm。一人暮らし用冷蔵庫の冷凍室は、引き出し1段の高さがこれより低いことがほとんどなので、10食を1か所に積むことはできません。
分けて置けるだけの空きが必要になります。
誤解のないように書いておくと、これはニチレイが劣っているという話ではありません。
気くばり御膳は主菜1品+副菜3品で、容器が大きいのは中身が多いからです。
冷凍室に余裕がある人にとっては、むしろ選ぶ理由になります。
冷凍室の空きが少ない人ほど、容器の厚みを先に見るべきだという話です。
この記事の数字でいちばん薄かったのが、ワタミの「いつでも三菜」でした。
厚さ2.6cm、1食0.62L。10食まとめて頼んでも、29Lの冷凍室の約21%しか使いません。
容器は食べたあとそのまま捨てられるので、洗い物も出ません。
中身は1食あたり10品目以上、熱量250kcal基準、食塩相当量2.0g以下(いずれも公式表示)。
薄いぶん量は控えめなので、しっかり食べたい日の主食にはなりません。
ごはんを別に用意する前提で考えてください。
値段は入口が2つあります。
1回だけ試せる「お試し割」と、初回〜3回目まで21%オフになる「継続割」です。
継続割は10食3,845円(1食385円)で、送料880円を足すと送料込み1食あたり約473円。
公式サイト自身が「継続割のほうがお試し割よりおトク」と案内しています。
ただ、この記事を読んでいる人には先にお試し割をすすめます。
継続割が安いのは3回続けた場合の話で、まだ自分の冷凍室に収まるか確かめていない段階で3回分を約束するのは、この記事で書いてきたことと逆になるからです。
1回入れてみて、置き場所が足りると分かってから継続割に移れば、順番として無理がありません。
ワタミの宅食ダイレクト「いつでも三菜」は、厚さ2.6cm。10食でも29Lの冷凍室の約21%で収まります。定期に進む場合もお届けは7日・14日・28日間隔から選べて、手数料と解約金は0円、おやすみと変更もできます。まず1回だけのお試し割で、自分の冷凍室に入るかを確かめるところからどうぞ。
※画像の399円は初回割引(お試し割)の1食あたりの金額です。3回続ける前提の継続割なら1食385円になります。いずれも税込。
ワタミの宅食ダイレクトを見てみる袋タイプとトレータイプ、小さい冷凍室に向くのはどちらか
冷凍宅配には、もう1つ別の形があります。
トレー弁当ではなく、おかずが袋で届くタイプです。
わんまいるの「健幸ディナー」は、1食が主菜1袋+副菜2袋の個包装で、2週間10食のコースだと主菜10袋・副菜20袋の合計30袋が届きます。
袋の数だけ見ると多く感じますが、冷凍室に入れるという一点では、これが効きます。
トレーは形が決まっているので、その形の空きがないと入りません。
袋は平らにすれば、残った隙間に差し込めます。
すでに半分埋まっている冷凍室に後から入れるなら、袋の方が融通が利きます。
| 形 | 冷凍室での強み | 弱み | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| トレー型 (ワタミ・ニチレイ) |
きれいに積める。数えやすい。容器ごと捨てられる | 決まった形の空きがないと入らない | 冷凍室をまとめて空けられる人 |
| 袋型 (わんまいる) |
平らにして隙間に入れられる | 袋数が多く、積み上げにくい | 冷凍室がすでに埋まっている人 |
調理師として付け加えると、袋タイプにはもう1つ利点があります。
湯せんや流水解凍で戻すので、電子レンジの加熱ムラが出にくく、副菜を別々に温められます。
トレー型は1食まるごと同時に温まる代わりに、和え物まで熱くなります。
この差は食べたときにはっきり出ます。
ただし、わんまいるは安くありません。
2週間10食で12,560円、送料が本州・四国・九州で1,080円かかるので、送料込み1食あたり約1,364円です。
節約のために選ぶ商品ではありません。
国産食材を使い、主菜と副菜を別々に仕上げていることに対して払う金額です。
そこに納得できるかどうかで判断してください。
わんまいるの健幸ディナーは、主菜と副菜が別々の袋で届きます。トレー弁当のように決まった形の空きを用意しなくても、平らにして残った隙間に入れられます。価格は1食あたり約1,364円と決して安くありませんが、国産食材を使い、主菜と副菜を別の専門調理会社が仕上げています。「冷凍室は狭い、でも食べるものは適当にしたくない」という人向けの選択肢です。
わんまいるの定期コースを見てみる冷凍室が足りない人が、まずやるべき順番
買うものを変えるのは最後です。
順番があります。
① 全部出して、牛乳パック何本分かを数える
まず現状を把握します。
ここで「いつ入れたか思い出せないもの」が必ず出てきます。
冷凍室に入れたものは腐りませんが、味は確実に落ちます。
使っていない製氷皿も、この段階で外します。
② 形の悪いものを、平らにする
スーパーのトレーのまま入れた肉は、体積の3割ほどが空気です。
トレーから出して1食分ずつ薄く広げ、袋に入れて冷凍すれば、同じ量でも占める場所は大きく減ります。
薄いほど早く凍り、早く凍るほど解凍したときの水分の流出(ドリップ)が少なくなるので、味の面でも得です。
③ それでも足りないなら、買う形を変える
①と②をやってなお足りないなら、そこで初めて「何を買うか」の話になります。
まとめ買いの塊肉を減らして、1食ずつ完結した形のものに置き換える。
そのときに、この記事の容器サイズの表を見てください。
それでも入らないなら、冷凍室そのものを増やせます
①と②をやって、買うものも見直した。それでも足りない。
そこまで来たら、最後の手は冷凍庫をもう1台持つことです。
ここはFPとして先に数字を出します。
3年以上使うつもりなら、買った方が安くなります。
60Lクラスの小型冷凍庫は、本体が2万円台前半から買えます(アイリスオーヤマ IUSD-6B・60Lで最安21,800円)。
一方、レンタルだと同じ60Lクラスが月額880円、送料と設置費は無料です。
ただし、本体価格だけで比べると計算を間違えます。
冷凍庫は家電リサイクル法の対象なので、捨てるときにお金がかかります。
買う側だけに発生して、借りる側には発生しない費用です。
処分費は、リサイクル料金+収集運搬料金
リサイクル料金はメーカーが定めていて、家電リサイクル券センターが一覧を公表しています。
アイリスオーヤマの冷蔵庫・冷凍庫は、内容積にかかわらず4,730円です。
ここは注意が必要で、パナソニック・シャープ・三菱電機は170L以下なら3,740円、171L以上で4,730円という2段構えなのに対し、アイリスオーヤマは小さくても4,730円かかります。
これに加えて収集運搬料金がかかります。
こちらはメーカーではなく小売業者が独自に定めるもので、環境省の説明でも一律ではないとされています。
数千円が目安です。
ただし逃げ道があります。郵便局でリサイクル券を買って、自分で指定引取場所へ持ち込めば、収集運搬料金はかかりません。
60Lの冷凍庫は一人で車に積める大きさなので、これは現実的な選択肢です。
処分費を入れると、分かれ目は2年半から3年へ動きます
| 捨て方 | 処分費 | 買った場合の総額 | レンタルと並ぶ月数 |
|---|---|---|---|
| 自分で指定引取場所へ持ち込む | 4,730円 | 26,530円 | 約30か月 |
| 引き取り依頼(運搬料2,000円) | 6,730円 | 28,530円 | 約32か月 |
| 引き取り依頼(運搬料4,400円) | 9,130円 | 30,930円 | 約35か月 |
本体代だけで計算すると約25か月でしたが、処分費を入れると約30〜35か月。
おおよそ2年半から3年です。半年から10か月ぶん、購入が不利な方へ動きます。
数字にしにくい差も1つあります。
レンタルは返すだけなので、リサイクル券を買う手間も、指定引取場所を調べて運ぶ手間もありません。
冷蔵庫や冷凍庫を一度処分したことがある人なら、この手間が何円ぶんかは自分で分かると思います。
まとめると、3年以上置くつもりなら買う。
それより短いか、期間が読めないなら借りる。
この線引きだけ持っておけば迷いません。
レンタルが向いているのはこういう人
- 使う期間が読めている(単身赴任、実家の手伝い、受験期のあいだだけ など)
- 引っ越しが多く、大型家電を持ち運びたくない
- そもそも自分が2台目を使いこなせるか、先に確かめたい
私の考えでは、3番目が一番現実的です。
冷凍庫を増やしても、結局そこも「いつ入れたか分からないもの」で埋まるなら、増やした意味がありません。
買って処分するまでで2万6千円を出す前に、数か月だけ借りて自分の使い方を確かめるのは、悪くない順番だと思います。
いま実際に入るのが29Lなら、そこに60Lクラスを足せば置ける量は倍以上になります。
ただし60Lも定格内容積なので、実際に入るのはそれより少なくなります。
あと、本体代とは別に電気代がかかります。
1台増やす以上、そこは避けられません。
冷凍庫レンタル.comは、33Lが月770円、60Lが月880円、100Lが月990円(いずれも税込)。送料と設置費はかかりません。3年以上置くなら購入の方が安くなりますが、期間が読めない場合や、まず自分の使い方を確かめたい場合には、こちらの方が損をしにくい選択です。返却するだけなので、処分費もかかりません。
冷凍庫レンタル.comの料金を見てみるまとめ
- 一人暮らし用冷蔵庫の冷凍室は、公称値の2〜3割が使えない。
156Lの機種でも実際に入るのは41L。 - 全体容量が大きくても冷凍室が大きいとは限らない。
冷凍室の数字を個別に見る。 - 牛乳パック1本=約1L。
自分の冷凍室が何本分かを数えると狂わない。 - 冷凍室は詰めた方が効率が良い。
空けるのではなく、何を入れるかを選ぶ。 - 冷凍宅配弁当は、同じ10食でも容器の体積が最大2.3倍違う。
いちばん薄いのは厚さ2.6cmのワタミ「いつでも三菜」で、10食でも29Lの冷凍室の約21%。 - 冷凍室に余裕がないなら、まず全部出して数え、形を平らにしてから、買うものを変える。
- それでも足りず冷凍庫を増やすなら、処分費(リサイクル料金4,730円+収集運搬料金)まで入れると分かれ目は約30〜35か月。
3年以上置くなら購入、それより短いか読めないならレンタル。
冷凍室は、家の中で一番小さくて、一番お金の出入りが激しい場所です。29Lの使い方が決まると、まとめ買いの判断も、宅配を頼むかどうかの判断も、迷わなくなります。
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