こんにちは、とまきちです٩( ‘ω’ )و
このシリーズも、いよいよ最終回になりました。
ここまで9回にわたって、おひとりさまの備えを順番に書いてきました。
身元保証契約、死後事務委任契約、遺言書、見守りサービス、葬儀とお墓、成年後見制度と任意後見、リビングウィル、実家じまい、老後資金と終活費用の試算。
「色々な準備が必要なのは分かった。でも、全部やらなければいけないのか?」
「何から手をつければいいのか、結局分からない」
そう感じている方も多いと思います。
今回は、そんな方のために、シリーズ全体の内容を整理して、「優先順位を明確に示します」。
全部を一度に揃える必要はありません。
「優先順位を決めて、一歩ずつ進んでいけば、必ず整っていきます」。
FP2級として、また40代おひとりさまの当事者として、リアルな視点でまとめました。
今回のテーマは、FP(ファイナンシャルプランナー)の試験科目でいうと「ライフプランニング」の分野です。
自分の人生をどう設計するか、その全体像を描く作業です。

なぜ40代から始めるのか
「終活は60代、70代からでいい」と思っていませんか。
実は、40代から始めることには、大きなメリットがあります。
理由を3つお伝えします。
ひとつめ 時間があるうちに始める方が、毎月の積み立て額を少なくできる
9本目で試算したとおり、おひとりさまの老後資金と終活費用の目安は、標準的なケースで2,000万円以上になることがあります。
40歳から準備を始めれば、65歳までに25年間あります。
50歳から始めると15年間、60歳から始めると5年間しかありません。
時間が長いほど、毎月の積み立て額は少なくて済みます。
「早く始めるほど、月々の負担が軽くなる」というのが、FPとして一番伝えたいことです。
ふたつめ 判断能力があるうちに準備できる
任意後見契約やリビングウィルは、判断能力があるうちにしか準備できません。
「いつか認知症になるかもしれない」と思った時には、すでに手遅れになっている可能性があります。
40代の今、頭も体も元気なうちに、「もしもの時」の準備をしておくことが大切です。
みっつめ 「まだ早い」と思っているうちが、一番動きやすいタイミング
仕事が忙しい、子育て中、介護中、体調が悪い、お金が足りない。
人生にはいつも「今じゃない理由」があります。
でも、そう思っているうちに時間は過ぎていきます。
「「まだ早い」と思っているうちが、一番動きやすいタイミング」です。
おひとりさまの終活、優先順位マップ
シリーズで紹介してきた9つの備えを、優先順位ごとに整理します。
費用の少ないものから、時間のかかるものへ、という順番で考えると分かりやすくなります。
②見守りサービスに加入する:月数百円〜。まず「みまもりでんわサービス」など安価なものから始めるのが現実的。
③エンディングノートを書き始める:費用ほぼ0円。全部埋める必要はなく、書けるところから少しずつ。
⑤死後事務委任契約を結ぶ:50万〜100万円。信頼できる受任者を探すところから始める。
⑥身元保証契約を確認する:10万〜30万円。老人ホームへの入所を想定して、早めに情報収集。
⑧葬儀・埋葬の方法を決める:事前相談は無料。家族葬か直葬か、永代供養か樹木葬か、希望を決めておく。
⑨実家じまいの方向性を決める:状況による。相続が発生したら3年以内に相続登記(義務)。
この優先順位マップを見て、「①②③ならすぐできそう」と思えた方は、今日から一歩踏み出してみてください。
「④⑤⑥は少しお金がかかるから、積み立てながら準備する」という計画が立てられれば、漠然とした不安が消えていきます。

まず今日できる3つのこと
「優先順位マップを見ても、まだ行動できない」という方のために、今日すぐできる具体的な3つのアクションをお伝えします。
ひとつめ エンディングノートを1冊買う(または無料でダウンロードする)
エンディングノートは、書店で数百円〜千円程度で手に入ります。
無料でダウンロードできるものもあります。
全部埋める必要はありません。
「自分の連絡先リスト」「銀行口座の一覧」「葬儀についての希望」など、書けるところから少しずつ書いていくだけで十分です。
エンディングノートがあるだけで、死後事務委任の受任者や任意後見人がとても助かります。
ふたつめ リビングウィルを1枚書いてみる
延命治療についての自分の希望を、紙に書いてみます。
「回復の見込みがない場合、延命治療は望まない」「緩和ケアを優先してほしい」など、自分の言葉で書くだけでOKです。
氏名・生年月日・日付・署名を入れて、信頼できる人に渡しておくか、すぐ見つかる場所に保管します。
費用はかかりません。
今日できます。
みっつめ 老後資金シミュレーターで、自分に必要な積み立て額を計算する
「いくら必要か」を数字で把握することが、準備の第一歩です。
年齢・年収・住まいを入力するだけで、毎月の積み立て目標額が分かります。
数字が分かれば、「今月から積み立て額を少し増やそう」という具体的な行動につながります。
この3つのうち、ひとつでも今日やってみてください。
「今日の一歩が、10年後の自分を助ける」という確信が、私にはあります。

シリーズ全体の振り返り
最後に、10回のシリーズで紹介してきた備えを、ひとつにまとめておきます。
第2回 死後事務委任契約:亡くなった後の手続きを任せる。
第3回 遺言書:財産の行き先を自分で決める。
第4回 見守りサービス:日々の異変を早期に発見する。
第5回 葬儀・お墓:自分らしい見送りを生前に決める。
第6回 成年後見・任意後見:判断能力が低下した時の備え。
第7回 リビングウィル:終末期の医療の希望を書き残す。
第8回 実家じまい:空き家問題を早めに整理する。
第9回 老後資金・終活費用試算:トータルでいくら必要かを数字で把握する。
第10回 優先順位ガイド:何から始めるかを決める。(今回)
このシリーズを最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます。
10回分の記事を書きながら、私自身も改めて「おひとりさまの老後の備え」と向き合いました。
FP2級の知識を持っていても、「自分のこと」として考えると、簡単には答えが出ないことばかりでした。
でも、書くことで整理できました。
調べることで、不安が具体的な準備に変わりました。
このシリーズが、同じおひとりさまとして生きる誰かの、ほんの少しの背中を押せたなら、こんなに嬉しいことはありません。
今日から始められる、お金の準備
最後に、お金の準備についてお伝えします。
終活の準備は、お金と時間がかかります。
でも、今日からコツコツ積み立てていけば、必ず間に合います。
まず、自分の場合にいくら必要かを数字で把握することから始めてください。

まとめ 終活は、自分の人生を自分で整える作業
長いシリーズでしたが、最後にお伝えしたいことは、シンプルです。
終活は、「死の準備」ではありません。
「自分の人生を、自分らしく最後まで生きるための準備」です。
おひとりさまだからこそ、誰かに任せることができません。
でも、おひとりさまだからこそ、自分で全部決められます。
誰かの意向に左右されず、自分の希望通りの老後と最期を設計できる。
それは、おひとりさまの特権でもあります。
優先順位は、今日すぐできるものから。
費用がかかるものは、少しずつ積み立てながら。
急がなくていい。
でも、先延ばしにしすぎない。
「ゆっくり、でも確実に。それがおひとりさまの終活の進め方」、これがFP2級でおひとりさまの私からの、シリーズ全体を通じた答えです。
このシリーズを読んでくださった方が、少しでも「準備してみよう」という気持ちになってくれたなら、これほど嬉しいことはありません。
これからも、おひとりさまのお金と暮らしについて、一緒に考えていきましょう٩( ‘ω’ )و
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