家庭菜園でも人気のトマト。
実際に育てている方も多いのではないでしょうか。
真っ赤なトマトを暑い夏に丸かじりするのはとっても美味しいですよね。
ですが、トマトがなかなか赤くならないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
今回は、家庭菜園歴は20年以上、農家歴10年以上、調理師資格持ちの「とまきち」(とまきち@トマト農家/菜園ブログ(@tomakichityonan))がトマトを赤くする方法について解説します。
✔トマトがなかなか赤くならないけど、どんな理由があるの?
✔トマトが赤くなるまでにどれくらいの日数が必要なの?
✔トマトを赤くする方法ってあるの?
<プロフィール>
トマト農家になって約10年以上 トマト以外にも色々な野菜を栽培中。
調理師資格保有者。
2015年 飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞(最優秀賞)。
2023年 野菜加工事業を開始(野菜加工 とまきち)
冬期期間、焼き芋、干し芋を販売。
ネットショップBASEにて野菜の販売開始 八百屋 とまきち (ytomakichi.base.shop)
当サイトでは農業で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法などの悩みをどう解決してきたかを書いています。
2024年5月31日時点
先に結論!トマト農家が考えるトマトが赤くならない理由5つ
- まだ熟していない。
- 日照、温度、栄養不足。
- 摘果、わき芽取りなどの作業が出来ていない。
- 水分過多、肥料過多。
- 病気になっている。
思いつく理由は上記の5つ。
それでは、一つ一つ理由を見ていきましょう。
まだ熟していない
トマトは花が咲いてからどれだけの日数で収穫できるか大まかに決まっています。
・大玉トマト 開花後50日~60日
・ミニトマト 開花後40日~50日
写真のようにトマトが大きくなってきても、目安の日数が経っていない場合は熟しておらず、赤くなってきません。
花が咲いてから収穫までに約2ヶ月ほどかかると思うと、かなり日数が必要になりますよね。
日誌などを読み返し、いつ花が咲いたかを確認してみるのも良いと思います。
日照、温度、栄養不足
収穫までの日数が過ぎているのに中々赤くなって来ない原因として多いのが、日照不足、温度、栄養が足りていないことです。
夏のトマトを収穫する時期は丁度梅雨に入ることも多く、日が出ない為日照不足になり光合成が上手く出来ず、赤くなりにくくなります。
また、光合成には温度や栄養分も大きく関わるため、雨が多いと日照と共に、温度が低くなり、それに加え、基肥の肥料も切れてくることもトマトが赤くなりにくくなる原因と考えられます。
摘果、わき芽取りなどの作業が出来ていない
摘果やわき芽取りが遅れると、栄養分が果実にいきわたりにくくなり赤くなるのが遅れます。
「摘果」は沢山ついたトマトを4つ程度残し、他のトマトを小さいときに取ってしまうこと、「わき芽取り」は茎と枝の間から伸びる芽を取ることを言います。
摘果やわき芽取りについてやり方など詳しく知りたい方は下のボタンから見てみてください。
摘果やわき芽取りが遅れているときは作業をしてみましょう。
水分過多、肥料過多
写真のトマトを見てもらうと分かるように葉の緑色が濃く、葉が丸まっていますよね。
このようなトマトの樹は肥料過多、「樹ボケ」している状態。
このようになると、トマトは赤くなりにくくなります。
このような時はトマトが赤くなりにくいだけでなく、「トマトトーン」などのホルモン剤を利用しないと、トマトが実らなくなることが多いです。
トマトの樹が肥料過多で実がならないという方は「トマトトーン」の利用も考えてみてはいかがでしょうか。
トマトトーンは自分で薄めるタイプもありますが、扱いにくいと思いますので、そのまま使えるタイプがおススメ。
ちなみに、水分が多すぎると土壌中の肥料が多く溶け出し、樹ボケにつながります。
そして、さらに水をあげ過ぎると土壌中の肥料濃度が下がり、トマトの樹の根が肥料を取り込めない状態になる可能性も。
「水焼け」と呼ばれる状態です。
肥料過多とは反対に葉の色が薄く、黄色くなり焼けたような状態に。
このように水分が多すぎてもトマトが赤くなるのを妨げる原因となります。
病気になっている
最後の一つは病気に罹っているときです。
病気の種類にもよりますが、栄養を送る管や水分を送る管が病気により詰まったり、痛んだりすると栄養が送られなくなり、トマトが赤くなりません。
病気かもしれいないと思ったときは、野菜の栽培に詳しい人に判断してもらいましょう。
近くに詳しい人がいない場合はSNSなどを利用して聞くのも良いと思います。
もし、病気で回復で出来ないと判断した時は根元で切り、処分するようにしましょう。
寒くなって色が付かなくなってきた時に出来ること
前述した内容を確認してもらい栽培管理をすると、温度が高い夏の間はトマトは遅かれ早かれ赤くなってきますが、秋の終わり、寒くなってくると色づきが遅くなってきます。
寒くなってきたときのトマトを赤くする方法も紹介します。
温度を確保する
夏から初秋の頃は温度が高く、トマトが赤くなるまで待っていても良いのですが、秋の終わりになると寒くなり温度確保が難しくなります。
そんな時はハウス自体をビニールなどで囲んで温度を確保します。
家庭菜園などの場合は、寒い朝晩は玄関などに入れて温度を確保するといいでしょう。
薬剤を利用する
無農薬栽培でない場合ではトマトを赤くする薬剤も利用出来ます。
家庭菜園でも多めにトマトを植えている方などは利用してみてはいかがでしょうか。
ただし、この薬剤はトマトを熟させると共にトマトの樹自体も弱らせ枯れてしまいます。
なので、霜が降りトマトがもう育てられなくなる手前で使いましょう。
農薬なので、詳しい使い方はお店の方に聞いたり農業普及員の方に指導してもらうことをおススメします。
今回のまとめ
先に結論!トマト農家が考えるトマトが赤くならない理由5つ
まだ熟していない
⇒赤くなるまでに大玉トマトは開花後50日~60日、ミニトマトは開花後40日~50日かかる。
日照、温度、栄養不足
⇒梅雨の時期など、日照、温度、栄養が不足してもトマトの着色は遅くなる。
摘果、わき芽取りなどの作業が出来ていない
⇒管理作業が遅れてしまうと栄養が分散し、着色が遅れる。
水分過多、肥料過多
⇒水分が多い時や肥料が多すぎてもトマトは赤くなりにくい。
肥料が多すぎて「樹ボケ」した時はトマトトーンを使ってみる。
病気になっている
⇒病気になると水分や栄養分が運べなくなり、着色しない。
寒くなって色が付かなくなってきた時に出来ること
温度を確保する
⇒ハウスならビニールで覆う。
自宅でのプランター栽培などは玄関などに朝晩に取り込む。
薬剤を利用する
⇒トマトが多い時はトマトを赤くするための薬剤の利用も考えよう。
農薬なので、初めて使う時は指導を受けてから使う。
今回は「トマトが赤くならない理由について」を紹介しました。
見てくれた皆さんに真っ赤で美味しいトマトが出来ますように。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が良かったと思ったら、グッド👍ボタンを「ポチッ」としてもらえると嬉しいです。
ブログを書くために、参考、利用したサイト、ページ、本等
Amazon | 本, ファッション, 家電から食品まで | アマゾン
【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ (rakuten.co.jp)
BASEとはなんですか – ヘルプ | BASE (thebase.in)
iPhone内加工
写真圧縮アプリ(shunsukeosawa)
コメント