✔そもそも接ぎ木って何?
✔接ぎ木をするメリットは何?
✔トマトの接木ってどうやってやるの?
接木苗って何?
接木苗(つぎきなえ)を知っていますか?
トマトの苗を買うときに「接木苗」と「自根苗」の二種類の苗があると思います。
接木苗は土から感染する病気に強い根と美味しく沢山なるトマトの苗を育て、茎の所で切り、くっ付けて、病気に強く美味しいトマトがなるように作ってある苗です。
自根苗は種を植え、そのまま成長させたトマトで、土壌の病気には弱い傾向があります。
このような理由で、接木苗は自根苗と比べ種が2倍必要ですし、作業にも手間がかかるので、売値は自根苗より高くなっています。
それでは接ぎ木をして見ましょう。
接木作業6つのポイント
接ぐ前に台木、穂木共に給水させておく
こちらは台木。
台木は根っこ部分を利用するトマトになります。
写真は種を植えて約23日後になります。
こちらは穂木。
上の部分、トマトがなる所を利用します。
種を植えてから約22日。
台木と1日遅らせて播種しています。
なぜ、一日遅く播種したかというと、穂木の部分が台木より太くなると、くっ付きにくくなるからです。
穂木は台木より細くてもくっ付きますが、反対の場合はまずくっ付きません。
葉っぱは、本葉2枚くらい出て来た頃が自分の目安。
茎の太さは1.7㎜~2.0㎜が目安です。
接木の本には穂木を少し乾き気味にすると書いてあったりしますが、自分はどちらも水をしっかり給水させておきます。
なれない間は作業に時間がかかりますし、作業中に萎れると後記する剃刀を使う作業の時上手く切れなくなってしまうからです。
剃刀の刃を押し出しておく
接ぎ木作業ではトマトの茎を切断するために剃刀を使います。
薬局などで売っている剃刀ですが、刃が少ししか出ていないので、手を切らないように気を付けながら、下から押し出しておきます。
とにかく手を切らないようにだけ気を付けて下さい!!!
下の方の刃を机などに押し当て上に刃を押し出します。
押し当てる机などは傷が付きますので傷が付いても良いものに押し当てて下さい。
こうすると刃がトマトの茎に当たりやすくなって切りやすくなります。
剃刀の用意が出来たら、切ったトマトをくっ付けておくための器具を用意します。
自分は「スーパーパートナー」というゴムチューブを使っています。
手前から、
青いのが内径2.0㎜、
緑が2.3㎜、
白が1.7㎜、
奥の見えていない所が赤色のチューブがあり、1.4㎜です。
豆腐の空き容器に入れ4種類の茎の太さに備えます。
トマトは台木をチューブの前に置き、穂木を右側に置いています。
切る角度は45度よりも斜めに切る
いよいよ切る作業です。毎年緊張します。
45度より斜めに切ることを意識することで、切り口の面積が広くなり、台木と穂木がくっ付きやすくなります。
切ったら、チューブを被せていきます。
チューブを被せ終わったら、右側に置いた穂木を切り、台木と切り口が合わさる様に差し込みます。
この作業の時に太さがある程度揃っていないと作業効率が悪くなります。この為に芽出しを揃える必要があたんです。
(トマトの芽出し作業については下のボタンから見られます。)
自分の使っているゴムチューブを載せておきます。
急いでやらない。剃刀は切れなくなったら直ぐに替える
トマトの接ぎ木の本には切り口が乾かなようになるべく早く作業を進めるように書いてありますが、しっかり給水させてあれば直ぐには乾きません。
大体目安としては台木1トレーにつき1時間かかると思ってください。
自分は1トレー162穴なので162本を1時間かけて接ぎ木をします。
慣れてくると40分くらいで出来るようになりますが急いでやるより、切る角度を気を付けて確実に進めて行くようにします。
剃刀は、1本で1トレーのトマトを切るのが目安ですが、途中で切りにくいと思ったら直ぐに替えて下さい。
切れないまま使っていると、思ってもいない所で切ってしまい失敗の原因となります。
初めに切った穂木が萎れてきますがちゃんとくっ付いていれば元の元気な状態に戻るので、焦らず、ゆっくり進めましょう。
接ぎ木が終わったら、もう一度給水させて、霧吹きで水をかける
接木作業が終わったら、トレーを水に漬け、給水させます。
そして、霧吹きで水が滴るまで葉に水をかけます。
べったべったになるまで沢山かけて下さい。
くっ付くまで穂木は水が吸えないのでこの葉に付いた水で水分を補います。
養生室の湿度は90%以上にしない
この後は養生室に入れます。
養生室は24時間電気を付けたままにして、温度は25度くらい、湿度は90%を目安に管理できるようにした部屋です。
自分は板を買ってきて手作りしました。
湿度は高すぎると余計にくっ付かなくなるので90%を出来るだけ超えないよう気を付けます。
このまま、3日間養生します。
3日間たったら、育苗ハウスへ移動し、3日間様子を見ます(順化作業)。
(順化作業について知りたい方は下のボタンから見ることが出来ます。)
そして、ポットへと植えることが出来るようになります。
まとめ
接木苗って何?
⇒病気に強く、美味しいトマトを作る為に作られた苗
1.接ぐ前に台木、穂木共に給水させておく
⇒時間が掛かっても萎れさせない為。
2.剃刀の刃を押し出しておく
⇒買ったままだと切りにくいので、刃を出す作業をする。
手を切らないように注意!!
3.切る角度は45度よりも斜めに切る
⇒角度が浅すぎるとくっ付きにくい。
4.急いでやらない。剃刀は切れなくなったら直ぐに替える
⇒葉が萎れても焦らない。
切れなくなったと感じたら直ぐに剃刀を替える。
5.接ぎ木が終わったら、もう一度給水させて、霧吹きで水をかける
⇒茎はまだくっ付いていないので、葉に水をかけ葉から給水させる。
6.養生室の湿度は90%以上にしない
⇒湿度が高すぎるとくっ付きにくくなる。
今回は「トマトの接ぎ木作業について」知っておきたかったポイントを書いて見ました。
最初は上手く行かず、何回も失敗してきました。
今年も接ぎ木作業が始まったのでポイントに気を付けながら作業をしていこうと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
それではまた、次のブログでお会いしましょう👋
ブログを書くために、参考、利用したサイト、ページ、本等
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