知っておきたかった潅水ホースの取り付け作業について

ホースの取り付け方 アイキャッチ

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この記事はこんな疑問を解決します

✔スナップエンドウやトマトを育てている農家はどんなホースを使っているの?
✔ホースをどうやって設置しているの?

設置するための手順を知りたい

この記事を書いた人

とまきち

<プロフィール>

トマト農家になって約10年

認定農業者 調理師

2015年 飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞(最優秀賞)

2023年から野菜加工事業を開始(野菜加工 とまきち)

当サイトでは農業で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法などの悩みをどう解決してきたかを書いています。

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目次

使うホースは「MISTACE-20 サイテキ04L-03」

まず、ホース元の準備。
使うホースはMISTACE-20 サイテキ04L-03です。

使い始めて5、6年経っているので汚くなっていますが現役選手です。
ちなみに文字が書いてある方を上に。文字が書いてある面から水が出ます。
このホースは水が散水するようになっていて、よく見るととても小さな穴が開いていました。

散水ホース

ホースを設置する前に、塩ビ管のゴミを出す

ホースを伸ばし長さを確認し、その後ポンプで水を流し、塩ビ管の中に入ってしまっている土やゴミを出します。

水が見えるでしょうか?
勢いの強さが伝わるか分かりませんが、結構強くてそのままだと畝に直撃して壊れてしまいます。
ですが肥料袋などを置いておくと防ぐことができます。

肥料袋を置くと畝が壊れるのを防ぐことが出来る

ホースを塩ビ管に繋ぐ

ホースの中を洗う為にスポンジを入れる

次に水の入ったバケツを用意して、ホースの先など汚れている部分を洗い、ホースの先にスポンジを入れます。
このバケツが重要!ホースや金具が準備をしているときにかなり土で汚れてしまうので、洗いながら作業を行います。

スポンジはホースより大きめでも大丈夫。

このスポンジによってホースの中を洗浄し、水がでる穴の詰まりの原因の土やゴミを取り除きます。

スポンジを入れる

金具を取り付ける

次に金具。

この金具は塩ビ管とホースを繋ぐジョイントを止める為の物です。

金具を入れる

フィルターを入れる

3つ目に取り付けるのはフィルター。

ポンプ横に大きめのフィルターが設置してあるのですが、そのフィルターを通り抜けてしまった砂などをこのホース元のフィルターで止めることで、目詰まりを防ぐことが出来ます。

フィルターを入れる

塩ビ管に繋ぐジョイントをフィルターを入れたホースに入れ、金具で固定する

4つ目にジョイント。

ジョイントを差し込み、金具で固定し、完了となります。

ジョイントを入れる

塩ビ管にジョイントを繋ぐ

あとはジョイントを塩ビ管に差し込んで、ホース元の準備は終わり。

ジョイントを塩ビ管に差し込む

ポンプから水を流し、スポンジを送り出し、ホース先を止め具で固定する

ポンプから水を流し、水の勢いで中のスポンジを流しながら水を出します。
出し終わったらホースの先を専用の止め具で固定します。

ホースを折り曲げて留めるタイプです。

スポンジが無事出てきたら、先を器具で留める

水がホースからちゃんと出ているか確認する

そして、ホースからちゃんと水が出ているかを確認します。

細い糸のようなのが水です。ちゃんと出ているようで安心しました。

水が出ているか確認する

点滴タイプのホースについて

今のホースは散水タイプですが、点滴タイプのホースもあります。
ホースの名前は「恵水」

点滴タイプのホースも基本的な準備は同じですが、目詰まりしにくいのでスポンジを通す必要はありません。

また、フィルターも不要。

ですが、散水しないので畝を挟み込む必要があります。

点滴チューブのホース

なので、塩ビ管はひと畝に二つ必要になります。

画像はだき畝(二畝分が一緒になった畝)なので、ホースは4本。

塩ビ管も4か所必要になっています。

点滴ホースは散水ホースの2倍必要

ホースが違うので器具も異なります。

ジョイントはねじ込み式になっています。

また、赤い所をじることで水を止めることができます。

なので、ホースごとに水を出したり止めたり出来ますね。

ねじ込み式のジョイント

水を流しゴミを取り除いたら先を専用の止め具で留めます。

青いのが止め具。

青色の止め具

水が出るとこんな感じになります。

散水ホースは遠くにも水が飛びますが、点滴ホースはホースの直ぐ下に水が出ます。
水が飛び散らないので、マルチなどをしなくても水をかけることが出来ますし、ピンポイントで確実に水を上げることができます。

ホースのすぐ下に水が出る

家の圃場では乾燥しやすいところは潅水ホース、乾燥しにくい所は点滴ホースというように使い分けています。

まとめ

使うホースは「MISTACE-20 サイテキ04L-03」
⇒散水型のホース。
文字が書いてある面から水が出る。

ホースを設置する前に、塩ビ管のゴミを出す
⇒水を通して塩ビ管の中を掃除する。
 肥料袋などを当てておくと畝を壊さずに済む。

  1. ホースを塩ビ管に繋ぐ
    1. ホースの中を洗う為にスポンジを入れる
    2. 金具を取り付ける
    3. フィルターを入れる
    4. 塩ビ管に繋ぐジョイントをフィルターを入れたホースに入れ、金具で固定する
    5. 塩ビ管にジョイントを繋ぐ
    6. ポンプから水を流し、スポンジを送り出し、ホース先を止め具で固定する
    7. 水がホースからちゃんと出ているか確認する

点滴タイプのホースについて
⇒散水しない、点滴のように垂れるタイプのホース。
 圃場の水はけ状態によって使い分けている。

今回は「潅水ホースの取り付け作業」について書いて見ました。
意外と手順が多くて道具や器具を忘れたりして、手間のかかる作業ですが、ホースが準備出来れば手での潅水から解放されますね。

最後まで読んで下さりありがとうございます😊
それでは次のブログでお会いしましょう👋

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