トマトの順化作業 大事な3つのコト

トマトの順化作業 アイキャッチ用

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この記事はこんな疑問を解決します

✔そもそも、順化って何?
✔なぜ順化作業が必要なの?

トマト苗の場合はどうやって順化作業をするの?

この記事を書いた人

とまきち

<プロフィール>

トマト農家になって約10年

認定農業者 調理師

2015年 飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞(最優秀賞)

2023年から野菜加工事業を開始(野菜加工 とまきち)

当サイトでは農業で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法などの悩みをどう解決してきたかを書いています。

2024年1月5日時点

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目次

順化とは

順化作業とは、環境の変化に対して、身体の機能を適応させていくことをいいます。

順化作業

この順化作業が大事な時期は、トマトの接木した苗を養生室からビニールハウスにあるポットへ植える時です。
(トマトの接木苗について知りたい方は下のボタンから見ることが出来ます。)

この順化作業を行わないと、葉が焼けたり、急激に萎れたりし、最悪の場合枯れてしまう場合があります。
よって、順化作業を的確に行い、健全な苗の確保に努めるようにします。

今回は、実際に何回もトマトの順化作業を行って来て、気づいた3つのコトを紹介したいと思います。

養生室から出し萎れを確認する

トマトの接木をした直後は養生室へと入れ、温度、湿度、照度が一定の部屋で育てます。

これが手作りの養生室。


温度は電子サーモ、湿度は加湿器、照度は蛍光灯で調整しています。


手作り感満載で恥ずかしいですが、大事な部屋なんです(;^ω^)

養生室

3日間この部屋で過ごしてもらい、育苗ハウスへと移します。
この時、ハウスに入れる前に、直射日光が当たらない所で30分ほど置き、萎れないか確認します。
そして、萎れが激しいようなら、もう1日養生室へ入れ様子を見ます。

写真は養生室から外に出した時のものです。


寒い時期が多いので、温かい時間帯に、日陰で様子を見てください。

日陰で30分萎れないか確認する

遮光ネットで日射の調節をする

育苗ハウスへと苗を運んだ日が晴れの日の場合、遮光ネットをします。

太陽の光は養生室の蛍光灯の光と比べると強すぎます。

なので、1日目は遮光ネットを使い光の調節をします。

このまま夕方まで遮光ネットをしたままです。

遮光ネットをする

そして、2日目は朝の10時くらいまでは光に当て、その後3時頃まで遮光、その後は遮光ネットを外し夕方まで光を当てます。
3日目は遮光ネットを取り、朝から夕方まで1日中日光に当てます。
このように3日間かけて順化を行います。
ちなみに曇りや雨の場合は遮光ネットは必要ありません。

Amazonにある遮光ネットを参考に載せておきます。

詳細が見たい方は写真をクリックすると見ることが出来ます。

順化作業は必ず行う

トマトの接木を養生した後、順化作業を行わず仮植作業を行う人もいるのですが、自分はおすすめしません。
2で説明したのですが、日光など養生室の外の環境にまだ慣れていないので、ポットに植えたとしても結局遮光ネットなどを使い光の調節をしないといけなくなります。
まだポットに植える前のセルトレーの時に遮光した方が面積が少なく作業が楽です。

また、養生室から出した直ぐは元気そうに見えても後から萎れるトマトもあるのですが、順化作業を終えているので、良い苗を選んで植えることが出来ます。


そうすれば後から植え替えをする作業も減ります。


そして、仮植作業が晴れの日でも順化しているので遮光資材は必要ありません。


自分も直接ポットに植えていた時もあったのですが、後々大変でした(;´・ω・)

仮植後のトマト

まとめ

順化とは
環境の変化に対して、身体の機能を適応させていくことをいう。

1.養生室から出し萎れを確認する
ハウスに入れる前に、直射日光が当たらない所で30分ほど置き、萎れないか確認。
 萎れる時はもう一日養生室へ入れておく。

2.遮光ネットで日射の調節をする
太陽の光は養生室の蛍光灯の光と比べると強すぎる。
 なので、1日目は遮光ネットを使い光の調節をする。

3.順化作業は必ず行う
仮植前に順化作業を行うことで、遮光資材が不要となり、また、仮植後に苗が萎れないので植え替えをする作業も必要ない。

今回は「トマト苗の順化作業について」今までの経験を元に書いて見ました。
いろんな準備に追われ重要じゃない項目になりそうな作業ですが、自分はきっちり順化期間を取るようにしています。
これから元気なトマトに育つ大事な準備。焦らずやっていこうと思います。


最後まで読んで頂きありがとうございます。
それでは次回の記事で会いましょう👋

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