「北側のベランダは育たない」はもう古い?賃貸でもできる“日陰野菜栽培”のススメ

北側ベランダで育てる野菜 アイキャッチ

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目次

日当たりの悪い北側のベランダ、家庭菜園はできるのか?

家庭菜園を始めたいけれど、「うちのベランダ、北側だし…」とあきらめていませんか?
実は近年の気候や住宅環境の変化により、北側ベランダでも育てられる野菜があり、栽培は十分可能になってきています。

ちなみに私の部屋も北側ですが、家庭菜園を楽しんでいますよ。

この記事では、農家経験とFPとしての生活視点から、「北向き物件のベランダ菜園の可能性」について掘り下げて解説します。

この記事では、こんな疑問にお答えします。

✔直射日光が当たらなくても大丈夫なの?
✔光を有効に活用するにはどうしたらいい?
✔具体的にはどんな野菜を育てることができるの?

とまきち

<プロフィール>

トマト農家になって約10年以上 トマト以外にも色々な野菜を栽培中

調理師、FP2級資格保有

2015年 飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞(最優秀賞)

2020年 高配当株を開始

2023年 野菜加工事業を開始(野菜加工 とまきち)
    冬期期間、焼き芋、干し芋を販売。

当サイトでは農業や家庭菜園で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法、などの悩みをどう解決してきたかを書いています。

2025年4月15日時点

なぜ「北側ベランダは育たない」は間違いなのか?

かつては「南向き=日当たりがすべて」とされていましたが、近年の夏の厳しい暑さにより、植物にとっては日陰のほうがかえって元気に育つケースも増えています。

特に家庭菜園初心者にとって悩みの種となる「水切れ」「葉焼け」「徒長」といったトラブルに対して、北側の環境は意外にも強みを発揮します強すぎる直射日光を避けながら、安定した環境で育てやすいのが北側の魅力です。

北側ベランダの“意外なメリット”とは?

北側のベランダには、夏の栽培において意外なメリットがあります。

まず、直射日光によるダメージが少なく、葉焼けや水切れのリスクを抑えられます。
さらに、日照が穏やかな分、水分の蒸発が抑えられて水やりの手間が軽減されるのも魅力です。
風通しが良い環境であれば、害虫の発生も抑えられ、病気にも強く育てやすいという利点もあります。

“光が反射する”北側ベランダは最強?

白い壁は光をよく反射するため、直射日光がなくても間接光で植物が十分に育つ環境をつくることができます

周囲に白い建物があると、さらに光が反射して明るさが増し、植物の生育にとって理想的な環境になります。
もし周囲に白い面がない場合でも、白い板を立てるだけで光の反射が得られ、光量を手軽にアップさせることができます

板を立てるのが難しい場合は白のビニールシートがオススメです。
ベランダの手すりなどに吊り下げられ、耐水性なのところもオススメポイントです。

逆に気をつけたい北側ベランダの“注意点”

北側のベランダで栽培する際には、いくつか注意しておきたい点があります。まず、真冬は気温が下がりやすいため、遮光よりも防寒対策を意識することが大切です。また、日照時間が短くなりがちな環境では、日光を多く必要としない「葉もの野菜」を中心に選ぶのがコツです。

ただし、目の前がビルや壁などまったく光が入らない場所では栽培が難しいため、事前に明るさのチェックが重要です。
簡易的な照度計で光の量を確認すると失敗しにくいでしょう。

以下の値が目安です。
参考にしてみてください。

照度(ルクス)環境の目安育成可否(葉物)
500未満日陰、屋内✕ 十分育たない
1,000〜1,500間接光、明るい日陰△ ゆっくり成長/徒長リスクあり
1,500〜3,000明るい半日陰◯ 緩やかに育つ
3,000〜5,000明るい屋外(朝〜昼のみ日が当たる)◎ 葉物向きの理想
5,000〜10,000晴れた日の直射日光(やや強め)◎ 生育旺盛(葉焼け注意)

北側ベランダにおすすめの“育てやすい野菜”5選

それではおすすめの野菜を5つ紹介します。

リーフレタス(柔らかくて生育早め)

リーフレタス
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葉物野菜で一番のオススメはリーフレタス。
結球するレタスと違い、リーフレタスは下の方から葉を摘んで使えば、長く利用することができます。
日陰でも育ちますし、日陰で育つことで葉は柔らかく、成長速度も他の野菜と比べると早め。

日常の料理の彩りから、サンドイッチ、サラダなど用途も多岐に渡ります。

栽培キットで簡単に育てられる物がありました。
種を買ったり、土やポットを買う手間も省け、プレゼントや子供たちの夏休みの研究などにもオススメ!
値段もお手頃なので、初めて野菜の栽培をする方は考えてみてもよいのではないでしょうか?

ルッコラ(暑さに弱いので日陰向き)

ルッコラ
イメージ

最近ではサラダを買うと入っていることも多いルッコラ。
暑さに弱いため、日陰向きの葉物野菜です。

こちらもサラダやサンドイッチにオススメです。

パクチー(蒸れに弱く日陰が向く)

パクチー
イメージ

好き嫌いが大きく分かれるパクチー。
日差しが強い場所でも育ちますが、とう立ちが早くなり、花が咲いて株が枯れてしまうことも。
半日陰や日陰だと成長は緩やかになりますが、葉はよく育ちます。
香りも日差しが強いところより穏やかになるという特徴もありますよ。

香味として葉から茎、根から種まで全て料理に利用できます。
大好きな人はぜひ、育ててみてください。

小ネギ(リボベジも可能)

ネギ
再生栽培も可能

自分がベランダで育てているネギの写真を載せてみました。
料理に使うために買ってきたネギを育てています。

北側のベランダでも元気に育ってくれていますよ。
蕎麦やうどん、ちょっとネギが欲しいと思った時にとても重宝します。
買い物に行った時も、ネギを買うことを考えなくても良いのは正直助かります。

以下に育て方をまとめた物があるので育ててみたい方は覗いて見てください。

大葉(発芽後は日陰の方が葉がやわらかくなる)

大葉,青シソ
イメージ

自分ごとですが大葉が大好きです!
この大葉も日陰でも育ちます。
葉物全体に言えることですが、日陰で育つと葉が柔らかくなるのもメリット。

特に爽やかな香りが夏の暑い時にぴったり!!
素麺や蕎麦、うどんの薬味から、お刺身やお豆腐の彩りに使ってみてください。

鉢が素敵で高すぎない大葉の栽培キットを見つけたので参考にして見てください。
自分もプレゼントに使おうと思います。

北側で野菜を育てるための注意点

オススメの野菜を紹介させていただきましたが、育てるときの注意点を一緒に確認しましょう。

肥料をやり過ぎない

日陰で育つ野菜は日が当たりにくいため、成長が緩やかです。
肥料をあげすぎると成長に使われない肥料が根を痛めることがあります。
育て方に書いてある規定の肥料より、70%〜80%程度にし、成長を見ながら与えるようにしましょう。

水をやり過ぎない

日差しが強過ぎないので、土が乾きにくい状態になりやすい、北側での栽培。
水をなん度もやらなくていいというメリットでもあるのですが、初心者の時は心配になって水をやり過ぎてしまうことも。
水のやりすぎも根痛みにつながるので注意しましょう。

大きめのプランターを利用しよう

日差しが少ない分、作物に日がたくさん当たるように大きめのプランターにし、葉がしっかりと広がるようにします。
いくつか植える場合も株間を広めに開けるようにしましょう。

✅まとめ 北側のベランダは「穏やかな菜園」に向いている

日当たりの悪い北側のベランダ、家庭菜園はできるのか?
➡️北側ベランダでも野菜を選べば栽培が十分可能。

なぜ「北側ベランダは育たない」は間違いなのか?
➡️猛暑が増えてきたため、日陰の方が育ちやすいケースもある。

北側ベランダの“意外なメリット”とは?
➡️葉焼けなどの直射日光によるダメージが少ない、水やりが少なくて済む。

“光が反射する”北側ベランダは最強?
➡️直射日光がなくても間接光でも育てることができる。光が反射する白い物があると理想的。周りに白い物がない場合は白のビニールシートがオススメ。

逆に気をつけたい北側ベランダの“注意点”
➡️光がどれくらいあるかを確認してから育てるのがオススメ。

北側ベランダにおすすめの“育てやすい野菜”5選
リーフレタス(柔らかくて生育早め)
➡️下の方から摘んで使えば、長く利用できる。キットもオススメ。
ルッコラ(暑さに弱いので日陰向き)
➡️暑さに弱いため、日陰向きの野菜。
パクチー(蒸れに弱く日陰が向く)
➡️半日陰でも育つが、好き嫌いが分かれる。
小ネギ(リボベジも可能)
➡️再生栽培も可能。薬味として重宝する。
大葉(発芽後は日陰の方が葉がやわらかくなる)
➡️爽やかな香りが夏にピッタリ。

北側で野菜を育てるための注意点
肥料をやり過ぎない
➡️ゆっくり成長するため、過度な肥料は厳禁。
水をやり過ぎない
➡️土が乾きにくいので、水もやり過ぎないようにする。
大きめのプランターを利用しよう
➡️日差しが少ない分、葉が大きく育つようにプランターは大きめで。

「うちは北側だし…」と感じる方こそ、無理のない家庭菜園のスタート地点かもしれません。

大切なのは、光をどう“受け止めるか”。反射、風通し、水管理といった工夫で、直射日光に頼らなくても育つ環境は作れます。

むしろ最近の異常気象では、こうした環境が“理想的”なケースも。

物件選びからできる家庭菜園のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください!

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