農業者年金加入のメリットとデメリット 実際に加入した農家が解説!

農業者年金 メリットデメリット アイキャッチ

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老後2000万問題が話題になった昨今、老後について考えている方も多いのではないでしょうか?

自分もその一人で、老後にお金に困らないためにお金について調べ始めました。

今回は、農業に携わっている方が入ることが出来る農業者年金について、自分の経験をもとに解説したいと思います

この記事はこんな問題点を解決します

✔農業者年金ってどんな人が入れるの?
✔農業者年金って年金をもらえる以外のメリットってある?
✔実際に入った人の加入時の注意点が知りたい!

とまきち

<プロフィール>

トマト農家になって約10年以上 トマト以外にも色々な野菜を栽培中

調理師資格保有者。

2015年 飛騨統一圃場審査にて岐阜県園芸特産振興会長賞受賞(最優秀賞)

2023年 野菜加工事業を開始(野菜加工 とまきち)
    冬期期間、焼き芋、干し芋を販売。

ネットショップBASEにて野菜の販売開始 八百屋 とまきち (ytomakichi.base.shop)

当サイトでは農業で躓いたこと、野菜の育て方や、保存の仕方、調理法などの悩みをどう解決してきたかを書いています。

2024年5月31日時点

それでは、家庭菜園歴は20年以上、農家歴10年以上、調理師資格持ちの「とまきちとまきち@トマト農家/菜園ブログ(@tomakichityonan))が農業者年金について解説します。

※独立行政法人 農業者年金基金 農業者年金の特徴とメリット・よくある質問|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)のサイトを参考にしています。

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目次

農業者年金とは?

そもそも、農業者年金はどんな人が加入できるのでしょうか?

年間60日以上農業に従事する方で、20歳以上60歳未満の国民年金第1号被保険者(保険料納付免除者を除く)の方、又は60歳以上65歳未満の国民年金任意加入被保険者の方であれば、どなたでも加入できます。

農業者年金の特徴とメリット・よくある質問|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)

説明にあるように、年間に一定の日数農業に従事する方ならどんな人でも加入できます。

農家以外でも農家で働いている方でも加入できます。

農業者年金のメリット

積立方式・確定拠出型の年金

自ら積み立てた保険料とその運用益により将来受け取る年金額が決まる積立方式・確定拠出型ですので、少子高齢時代でも非常に安定的な財政方式の年金です。毎年度の積立・運用の状況は農業者年金基金から全ての加入者に個人ごとにお知らせします。これまでの運用実績は制度発足以降、令和3年度までの20年間の平均運用利回りで年2.94%となっています。

農業者年金の特徴とメリット・よくある質問|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)

農業者年金は積み立てた金額によって年金額が決まるので、多く積み立てればその分多く年金が受け取れます。

確定拠出年金とは?

ここで、出てくる確定拠出年金ってどんな年金なのでしょうか?

確定拠出年金とは私的年金の1つで、老後のお金を確保する為に作られた年金制度です。

確定拠出年金は2種類あり、企業が主体となる企業年金(DC)と国民年金基金連合会が運営する個人型(iDeCo)があります。

農業者年金は企業年金(DC)にはいります。

積み立て型、確定拠出年金の大きな特徴とは

農業者年金は、加入者自ら積み立てた保険料とその運用益を年金原資として年金額が決まる「確定拠出型の積立て年金」ですので、年金財政が現役世代と引退世代の人口比の影響を受けないのが特徴です。少子高齢化時代でも安定的な終身年金制度となっています。

農業者年金の特徴とメリット・よくある質問|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)

農業者年金の大きな特徴としては国民年金とは違い、確定拠出型の積み立て年金なので、農業をしている現役世代が少なくなっても、年金額に影響がないことです。

農業者年金への加入者が減ったとしても、自分のもらえる年金に影響がありません。

保険料は2万円から千円単位で自由に設定可能

保険料は月額2万円(ただし、35歳未満かつ政策支援加入の対象とならない方は月額1万円)~6万7千円の間で、千円単位で自由に決められ、経営状況や家計の状況に応じていつでも見直せます。

農業者年金の特徴とメリット・よくある質問|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)

保険料は月2万円から千円単位で最高6万7千円までの間で自由に選択できます。

また、35歳未満までで、制作支援加入の対象となっていない方は月額1万円で加入できるようです。(この制度については後述します。)

終身年金で、80歳前に亡くなると死亡一時金がある

年金は終身受給できます。加入者や受給者が80歳前に亡くなられた場合は、死亡した翌月から80歳到達月までに受け取れるはずであった農業者老齢年金の、死亡時の現在価値相当額が、死亡一時金としてご遺族に支給されます。

農業者年金の特徴とメリット・よくある質問|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)

年金は終身なので自分が死ぬまで受け取り続けることができます。

また、80歳前に亡くなると、80歳まで受け取るはずだった年金額を死亡一時金として遺族の方が受け取ることができます。

税制面での優遇措置

保険料は全額が社会保険控除の対象で、支払われる年金にも公的年金等控除が適用されます。死亡一時金は非課税です。農業者年金基金が保険料を運用して得られる収益(保険料の運用益)も非課税です。

農業者年金の特徴とメリット・よくある質問|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)

保険料は全額が社会保険料控除となり、支払われる年金も公的年金等控除が使えるので、農業の売り上げから払った分の年金額を引くことができます。

また、運用益も非課税という、税金面では大きなメリットがあります。

保険料の国庫補助

2万円の保険料の支払いが難しい場合は、保険料の国庫補助の仕組みがあります。国庫補助を受けるには認定農業者で青色申告者等の一定の要件が必要です。

農業者年金の特徴とメリット・よくある質問|農業者年金の紹介|独立行政法人 農業者年金基金 (nounen.go.jp)

最低保険料の2万円が払えない場合は公庫補助を受けて1万円を補助してもらい、1万円の支払いで農業者年金に加入することができます。

上記したように年齢制限があり、35歳未満の方まで、また、業所得が900万円以下という決まりや国庫補助分を支払い年金額に算入するには20年以上加入するなどの条件があるのですが、今回はざっくりとした説明で農業者年金のメリットを解説するのが目的なので、もっと詳しく知りたい方は農業者年金基金のホームぺージを参考にしてください。

実際に加入した時に感じたデメリット

次に自分自身が加入した時に感じたことも含め、デメリットを紹介します。

窓口になっているJAでの対応

自分が加入するために、窓口となっているJAの金融部門に書類を提出しに行ったのですが、農業者年金について理解している方が少なく、書類の提出までに3回ほど足を運びました。

正式に提出するまで期間にして、1週間以上かかったと思います。

付加年金への加入が必要

これはメリットでもあるのですが、農業者年金に加入するためには付加年金へ加入が必要になります。

付加年金は月額400円払うことにより、将来もらえる年金に月額200円付加できる制度のことです。(付加年金の制度自体は悪くありません。)

なので、農業者年金に加入する前に付加年金への加入を済ませておく必要があります。

国庫補助を受けるには青色申告者、認定農業者になる必要がある

国庫補助の満額1万円を受けるには青色申告者、認定農業者になる必要があります。

確定申告を白色申告で出している方は、青色申告にする必要があり、青色申告をするためには税務署に届け出をし、複式簿記をする必要があります。

青色申告をすると税金面での優遇措置が白色申告より大きいので、自分としては税理士さんに頼んだとしても、する価値はありますが、白色申告と比較すると手間や時間、お金がかかります。

認定農業者になるためには各自治体の農業部門に自分の農業経営に関する情報と5年後まで(←間違っていたらすみません)の経営計画を提出し、計画が市町村に認められる必要があります。

そのため、直ぐに結果が分かるわけではないので、時間がかかることも念頭に置いて申請してください。

運用益が低い

令和3年度までの20年間の平均運用利回りで年2.94%となっています。

(2024年6月現在)銀行に預金として積み立てておくよりは高い利回りですが、優良なインデックスファンドの運用利回りが6~7%なので終身年金だとしても利回りの低さが自分としては気になりました。

老後資金をNISAで準備することもできる

2024年1月から始まった新NISAでは積み立て投資枠として年間120万円、成長投資枠として年間240万円、合わせて360万円を非課税で投資できるようになりました。

農業者年金では月に6万7千円が上限なので、年間約80万円までしか利用できません。

前述したように優良なインデックスファンドの年間利回りは、20年以上の長期運用をすると6~7%の利回りが期待できるため、農業者年金より大きなリターンが残せることが考えられます。

また、年間360万円を5年間投資できるため、総額で1800万円まで非課税で運用することができ、老後資金作りに十分に活用できます。

ただし、農業者年金はメリットのところでも書いたように払った金額を控除できるところと、終身年金というところです。

資産の増加よりも税金面の優遇を優先したい、生きている限りずっと受け取れるお金を自分では形成できないという方は農業者年金を利用しましょう。

月額の料金の変更しづらさ

月額の料金を千円単位で変更できるのですが、ネットではできませんでした。

JAの金融機関で変更届の用紙をもらい記入して、提出してからしか変更ができません。

なので、来月は少なくしたい、再来月は多くしたいと思った場合、その都度用紙を提出する必要があります。

ネットで簡単に変更できると思っていたので不便さを感じました。

今回のまとめ

目次

農業者年金とは?
⇒年間60日以上農業に従事する人で、20歳以上60歳未満の国民年金第1号被保険者(保険料納付免除者を除く)の方、又は60歳以上65歳未満の国民年金任意加入被保険者の人なら、誰でも加入できる。

農業者年金のメリット
積立方式・確定拠出型の年金
⇒農業をしている現役世代が少なくなっても、年金額に影響がない。
保険料は2万円から千円単位で自由に設定可能
⇒保険料は月2万円から千円単位で最高6万7千円までの間で自由に選択。

終身年金で、80歳前に亡くなると死亡一時金がある
⇒80歳前に亡くなると、80歳まで受け取るはずだった年金額を死亡一時金として遺族の方が受け取ることができる。

税制面での優遇措置
⇒保険料は全額が社会保険料控除となり、支払われる年金も公的年金等控除が使える。

保険料の国庫補助
⇒最低保険料の2万円が払えない場合は公庫補助を受けて1万円を補助してもらい、1万円の支払いで農業者年金に加入することができる。

実際に加入した時に感じたデメリット
窓口になっているJAでの対応
⇒農業者年金に対応できる人が少ない。

付加年金への加入が必要
⇒農業者年金に加入する前に付加年金への加入が必要。

国庫補助を受けるには青色申告者、認定農業者になる必要がある
⇒国庫の補助は青色申告者、認定農業者でないと受けられない。

運用益が低い
⇒令和3年度までの20年間の平均運用利回りで年2.94%。

老後資金をNISAで準備することもできる
⇒非課税で年間360万円を5年間投資できるため、総額で1800万円まで非課税で運用することができ、老後資金作りに十分に活用できる。

月額の料金の変更しづらさ
⇒ネットでの変更は対応しておらず、来月は少なくしたい、再来月は多くしたいと思った場合、その都度用紙を提出する必要がある。

      とまきち

      今回は「農業者年金のメリット・デメリット」を紹介しました。
      メリットはもちろんのこと、実際に入ったからわかるデメリットも参考にしてもらえたら幸いです。

      最後まで読んでいただきありがとうございます。
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